消費者金融を使うメリットデメリットとは?

消費者金融を使うメリットデメリット

消費者金融を使ってお金を借りることには、メリットもデメリットもあります。

 

消費者金融と闇金の区別がついていない人も多く、多重債務が社会問題化したこともあって、今でも良くないイメージを持たれていることもありますが、正しく利用する分には安全ですし、生活の役に立つ存在です。

 

上手な使い方をマスターしておきましょう。

 

 

消費者金融ってどういうところ?

銀行から融資を受けられない個人向け融資

現在では、消費者金融だけでなく銀行も個人向けのカードローンを提供していますが、かつてこのようなサービスは存在しませんでした。

 

消費者金融の発祥は、呉服店が品物が高くて買えそうもない人に、いったん品物を持ち帰って家の人と相談したらどうかを勧めたことと言われています。

 

来店した人を信頼することで顧客との縁を取り持つというのが、そもそもの発想です。この呉服店は後に質屋となってお金に困っている人にお金を貸す事業に転換し、消費者金融へと業態チェンジしています。

 

質屋は基本的に「担保を元手にしてお金を借りる」システムで、現在でも数多くの店舗が営業しています。1960年代に入って一部の質屋が、担保なしで融資をするというサービスを開始します。融資対象の多くがサラリーマンだったことから「サラ金」と呼ばれるようになりました。

 

サラ金は、質屋のように品物を持ち込むのではなく、その人の信用度だけを担保として利用者に融資を行いました。これは画期的なサービスで、それ以後は多くの消費者金融業者が開業されています。

 

銀行からは借りられないし、担保となる品物もなく、保証人も立てられない人向けの融資サービスが消費者金融です。

 

消費者金融って怖いんじゃないの?

消費者金融は、1970年代から1980年代に社会問題化します。経済的に困窮した人が、消費者金融を利用するケースが一気に増加していきます。店舗数が増えて、無人契約機を設置することで、アクセスしやすくなったことも拡大の要因と言われています。

 

株式公開を果たす業者も現れ、大手の消費者金融は成長していきます。2000年以降には信用会社が設立されて個人の金融情報の一括管理も始まります。審査を厳格化することで消費者金融は健全に運営されるようになりました。

 

信用情報の共有は、多重債務を防止するための対策でした。ただ、業者のなかには、すでに多額の借入があって返済に苦しんでいる人にさらに貸し付けするといった悪質な営業を繰り返しているものもありました。

 

無計画な借入によって返済が滞る人が増加し、そういった人に対する無理な取り立ても行われるようになって社会的な問題になります。貸金業が反社会的勢力のサイドビジネスとなっていた時代もあり、暴力や恐喝による取り立て行為も横行していました。

 

これが後に闇金となります。

 

現在は、大手の消費者金融は銀行の子会社となっています。アコムは三菱UFJ銀行、プロミス・SMBCモビットは三井住友銀行の傘下です。貸金業法は2006年に改正されて、高金利による貸付や過剰貸付、違法な取り立てなどが全面的に禁止されています。

 

各社ともイメージアップに取り組んでおり、かつてサラ金と呼ばれて怖い存在のように思われていた過去と決別するために努力しています。

 

消費者金融・サラ金・街金・闇金はどう違うの?

お金を貸してくれる民間の金融機関については、いくつかの呼び名があるため混同しやすい傾向があります。ネット上でも名称を間違えて使っているケースがあるので違いを覚えておくことは重要です。

 

  • 消費者金融:貸金業法にのっとってお金を貸している業者
  • サラ金:過去に使われていた消費者金融の呼び方
  • 街金:中小規模の消費者金融
  • 闇金:法律を守らずにお金を貸す違法組織

 

覚えておきたいのは、消費者金融やサラ金、街金は金融庁・都道府県から認可を受けた正規の業者で、闇金というのは貸金業法だけでなく他の法律もまったく守っていない違法な組織である点です。

 

法律を守りながらお金を貸してくれるのがアコムやプロミスなどの消費者金融で、法律に従わずに「トイチ(10日で1割)」といった法外な金利でお金を貸し付けるのが闇金です。

 

「街金」という呼び方も混同して用いられがちです。消費者金融は大手が全国に無人契約機を設置して、おおよそ寡占状態にありますが、それ以外にも地域に密着して営業している個人向け融資業者がたくさん存在しています。

 

これも認可を受けた正規の業者で、貸金業法を遵守しています。正規の業者ですので、利息制限法や出資法といった法律を守っていますし、貸金業法で禁じられた取り立て行為をすることはありません。

 

街金は、こういった地域密着型の消費者金融の別の呼び名です。

 

一部には、闇金が「街金」と称して正規の業者を装うこともありますが、充分に気をつける必要があります。近年では審査の柔軟性や使いやすさから人気が出つつある中小の業者もあります。

 

こういった業者には大手にはない魅力もありますが、利用にあたっては金融庁の正規業者検索サービスなどを使って、正規の業者であるかどうかを確認しておきましょう。

 

消費者金融のメリット

融資までが早い

消費者金融が他の金融機関に比較して最も高いメリットと言える点が、融資までのスピードが早いということです。申し込む時間帯にもよりますが、おおよそ即日融資が可能です。

 

申し込みの状況や業者の受け入れ体制に左右されますが、ギリギリで午後8時までに申し込みをしていれば、その日のうちに融資を受けることが可能です。これほどのスピードでお金を借りることのできるのは消費者金融だけで、他のローンではこうはいきません。

 

近年では銀行のカードローンも人気があり、金利の低さから利用者を拡大しつつありますが、どの銀行カードローンを申し込んでも審査結果が出るまでには「最短で1営業日」以上は掛かります。

 

これは2018年の1月から、銀行のローン審査で「警察庁へのデータ照会」が義務付けられたことによります。目的は反社会的勢力への融資を防ぐことです。政府は日本から反社会的勢力を完全に抹消することを目標としています。

 

その一環として銀行に借入の申し込みがあったときに、必ず警察庁のデータベースとの照合をすることを求めています。このデータ照会は平日しか実施できず、しかも1日以上の時間がかかります。そのため、銀行のカードローンは早くても審査に1営業日以上かかることになりました。

 

消費者金融の場合は、平日だけでなく土日祝日でも即日で融資を受けることが可能です。土日祝日に在籍確認ができないこともありますが、その場合には後から在籍確認することにして、少額で契約させてくれるケースもあります。こういったフットワークの軽さも、消費者金融しか持っていないメリットのひとつです。

 

借入方法が多彩

消費者金融は「個人の消費者向けの融資」を専門としています。そのため、個人の事情によって借りる手段がないという事態になることがなく、あらゆる利用者に使えるようにしています。

 

銀行の口座がなくても借りられますし、カード発行なしでも借りることができます。ネットでの借入や振込融資といった多彩な方法で借入することができます。

 

カードローン

自動契約機や郵送などの方法でカードを受け取って、借りる方法です。提携しているATMを利用すると手数料が無料になることもあります。

 

振込融資

提携する銀行口座にお金を振り込んでもらう方法です。近年では振込の反映時間が24時間対応になっているところもあり、サービス向上は著しいものがあります。振込手数料も消費者金融が負担してくれます。

 

アプリローン

いくつかの大手の消費者金融では、セブン銀行のATMに表示されたQRコードを専用のアプリで読み取ることによって、カードなしでも借りることができるようになっています。

 

アプリ操作だけで済ませることができるため、他人に発覚しにくいというメリットがあります。

 

振込融資では、電話で申し込むこともできますし、ネットバンキングを利用することも可能です。

 

業者と銀行で提携している場合には、365日24時間即時に振込が反映するサービスもあります。これほど多彩な借入方法が利用できるのは、消費者金融しかありません。

 

サービス内容が多彩

1.無利息サービス

消費者金融は多彩なサービスを展開しています。銀行や信用金庫にはないサービスの代表的なものが「無利息サービス」です。これは、初回契約者に限って一定の期間の利息が一切かからないというサービスです。

 

多くの業者で導入されているのが「30日間無利息」です。契約日の翌日から30日間はまったく利息がかかりません。契約した日に10万円借りたら、30日以内なら10万円返済すれば完済になります。

 

モノをレンタルすると必ずレンタル料が発生しますが、無利息サービスを使うと、レンタル料なしでお金を借りることが可能です。

 

2.Web完結

消費者金融のなかには、申し込みから審査、書類提出、借入までのすべてをスマホ1台で済ませることのできるWeb完結というサービスを提供しています。

 

連絡もすべてスマホで済ませるので、誰にも知られることなくお金を借りることができます。Web完結で申し込みして、アプリローンで借りて返済すれば、他人に発覚するリスクは大幅に軽減されます。

 

3.電話連絡の在籍確認なし

いくつかの消費者金融では、申し込みの際の在籍確認を電話連絡ではない方法で応じてくれます。

 

通常の金融機関での借入申込では、申込者が本当に申告した通りの職場で働いているかどうかを確認するために、職場に審査担当者が直接電話するという方法が取られますが、これは申し込む側としてはあまり歓迎したくないことです。

 

そういった要望が多いせいか、大手の業者には電話連絡以外の方法で在籍確認としてくれることがあります。

 

返済期間が銀行よりも短くなる傾向がある

消費者金融のカードローンは、銀行よりも金利が高めの傾向があります。消費者金融では金利が年率18%というのが多いですが、銀行のカードローンでは年率14%程度か、それ以下というケースも多くあります。

 

金利が低いほうが支払う利息も抑えられるはずですので、返済は早く終わると考えられますが、実際には銀行のカードローンのほうが返済期間が延びてしまう傾向があります。これは「最低返済額」の違いから起きる現象です。

 

消費者金融でも銀行でも、「毎月これだけは最低限支払ってください」と定めた最低返済額が設定されます。10万円借りたら毎月最低でも5000円や4000円というように設定します。

 

銀行のカードローンでは、毎月の最低返済額は、ほとんどの場合で消費者金融に比べて低めに設定されます。さらに返済が進んで借入残高が減ると、残高ごとに毎月の最低返済額が低くなります。

 

そのために、もし最低返済額を毎月の自動引落のみに頼っているとき、完済するまでに非常に時間がかかってしまうことがあります。

 

これは消費者金融に適用される貸金業法よりも、銀行に適用される銀行法のほうが制約が緩めで、返済回数や期間をあらかじめ決定しておく必要がないことに要因があります。

 

三菱UFJ銀行とアコムの最低返済額の比較
借入額 三菱UFJ銀行バンクイック アコム
10万円 2000円 5000円
30万円 6000円 1万3000円
50万円 1万円 1万5000円
100万円 2万円 3万円
返済額の決め方 返済日時点の借入残高 最後に借りたときの借入額

 

バンクイックはアコムに比較すると、毎月の返済額は軽いのは明らかです。しかも、返済日時点での借入残高に応じて返済額が変動するため、残高が減ると返済額も減ります。

 

アコムは最後に借りたときの残高で最低返済額を決めるため、返済が進んでいる限り最低返済額は変動しません。

 

50万円借入して最低返済額のみで支払いを続けたとき
金利 返済額 総返済額
三菱UFJ銀行バンクイック 14.6% 1万円から2000円まで変動 98万4199円
アコム 18.0% 1万5000円に固定 69万8426円

 

バンクイックのほうが3%以上も低金利なのに、アコムのほうが総返済額は30万円近くも少ないという現象が発生しています。

 

銀行のカードローンは「自分から能動的に返済していく」という姿勢がないと、いつまでもダラダラと返済してしまう傾向があります。その点では、消費者金融のほうが返済しやすいと言えるでしょう。

 

自宅への郵送物を避けられる

消費者金融は借金している事実を本人以外に発覚しないように最大限気を使ってくれます。そのために役立つ存在が無人契約機です。

 

大手の消費者金融は全国に無人契約機を設置して、そこですべての契約を済ませてその場でローンカードを発行してくれます。

 

後は借りている本人がしっかりとカードを管理していれば、家族や親族などにバレる心配はありません。カードをどこか他人には分からない場所に保管しておき、使うときだけ取り出すようにすると、誰にも分からずに借入することが可能です。

 

明細書もWeb明細にしておけば、郵送物はまったくゼロにすることもできます。アプリローンを使えば、もっと他人に発覚するリスクを低減できます。

 

ところが、他の金融機関で借り入れしようとすると郵送物をゼロにすることが困難です。銀行のカードローンのほとんどは郵送物の回避に対応していません。

 

【郵送物なしにできる銀行と条件】
  • 三井住友銀行銀行:来店できること
  • 三菱UFJ銀行:来店して契約すること(運転免許証が必須)
  • 新生銀行:ネットバンキング限定
  • ジャパンネット銀行:口座を持っていること
  • 住信SBIネット銀行:口座を持っていること

 

このうち、口座を開設せずに済むのは三井住友銀行と三菱UFJ銀行の2行だけです。

 

銀行のカードローン以外を利用すると、以下のように郵送物が発生する可能性があります。
  • 契約時のローンカードや契約書の控えなどの送付
  • 半年に1回程度の利用明細の送付
  • 利用限度額増額の案内

 

消費者金融ではこのような案内や明細もすべてネットの会員ページで済ませられます。

 

消費者金融のデメリット

金利が高い

消費者金融のデメリットとして最も大きいのは、金利が高いということでしょう。元来、消費者金融は銀行では借りることのできない個人向けの融資を専門とする業者です。

 

そのため、銀行で借りられない人に対して金利を高めにして貸付して、貸し倒れリスクに対処しているという事情があります。

 

消費者金融が高いというより、元から銀行が低く設定してあり、消費者金融はリスク対応のために金利を引き上げて貸付しているというのが実態です。

 

金利が高いということは、同じ金額を借りても利息は高くつくため、返済ではその分だけ負担が大きくなります。

 

大手の消費者金融の金利
プロミス 4.5%~17.8%
アイフル 3.0%~18.0%
SMBCモビット 3.0%~18.0%
レイクALSA 4.5%~18.0%
アコム 3.0%~18.0%

 

おおよそ最高金利は18%で揃っています。これは法定金利の上限いっぱいの金利であって、かなり高めに設定されていることが分かります。

 

主な銀行のカードローンの金利は以下のようになっています。
みずほ銀行カードローン 2.0%~14.0%
楽天銀行スーパーローン 1.9%~14.5%
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5%
三菱UFJ銀行バンクイック 1.8%~14.6%
住信SBIネット銀行Mr.カードローン 0.99%~14.79%
ジャパンネット銀行 1.59%~18.0%

 

ジャパンネット銀行の最高金利が18%となっているだけで、他の銀行については14%台になっています。この点からも消費者金融の金利は高めの設定と言っていいでしょう。

 

金利の違いは利息の差となって現れます。

 

アコムと三菱UFJ銀行バンクイックでは、利息は以下のように違ってきます。

【10万円を借りたときの1ヶ月後の利息】

  • アコム

10万円×18%÷365×30=1479円

 

  • バンクイック

10万円×14.6%÷365×30=1200円

 

借入額が大きくなるほど、利息の差は大きくなります。

 

消費者金融で借入する際には、金利から利息を計算しておき、計画的に返済するように努めましょう。

 

大口融資に向いていない

消費者金融からは大口の借入ができないという制約があります。借入額の上限も銀行に比較して小さめの設定となっています。

 

また、消費者金融には貸金業法の総量規制という強い規制が掛けられています。これは利用者の年収の3分の1以上を貸し付けてはならないとする規制で、非常に厳格に適用されています。

 

そのため、経営規模の大小を問わず、すべての消費者金融が遵守しています。この総量規制により、たとえば年収が300万円の人は100万円までしか借りることができません。一部の例外を除くと、総量規制は消費者金融を利用する限り、必ず適用されます。

 

一方、銀行は貸金業法ではなく銀行法を適用するため、総量規制は無関係です。そのため、法律上はいくらでも貸し付けすることができます。

 

近年では銀行による個人向けの過剰融資が問題視されたことから、銀行でも自主的に総量規制を取り入れていますが、それでも何かあった場合の高額融資という点では、銀行のほうがまだ有利です。

 

多重債務者向けのおまとめローンにおいても、銀行が提供する商品のほうが消費者金融のものより有利であることが多く、高額融資という点では銀行の優位性が高いと言っていいでしょう。

 

専業主婦が借りられない

消費者金融のローンは担保や保証人が不要です。そのため、多くの消費者に向けて貸し付けを行っていますが、原則的に専業主婦は借りることができません。

 

「配偶者貸付」という制度はありますが、採り入れているのはごく一部の中小の業者だけで、大手では専業主婦の申し込みは受け付けていません。

 

専業主婦には収入がないため、総量規制で計算の元となる年収がありません。2重の意味で、専業主婦が消費者金融を利用できないことになっています。

 

銀行のカードローンには配偶者に安定した収入があれば、自分は無収入でもお金を借りることができるところがあります。なかには、配偶者の同意書が必要ないというケースもあります。

 

銀行のほうが主婦に優しい傾向があり、特に新興の銀行ではその傾向が顕著です。専業主婦が借入するのであれば、消費者金融ではなく銀行のカードローンから選ぶようにしましょう。

 

総量規制の対象になっている

総量規制は、消費者金融で借りる際にはどうしても避けて通れない規制です。これは貸金業法ではメインとも言える項目で、貸し過ぎ・借り過ぎを規制するためのものです。

 

消費者金融とクレジットカードのキャッシング枠は貸金業法の適用を受けるので、この2つの業態の金融機関からは年収の3分の1を超える額を借りることができません。

 

一方、銀行は総量規制が適用されないので理屈のうえではいくらでも借りることができます。近年では銀行の貸し過ぎが金融庁から指摘されたこともあり、融資は控えめになっていますが、それでも条件次第では年収に比較して高額の融資を受けやすくなっています。

 

消費者金融では長年利用していて、信用を積み重ねていても総量規制を超える貸付は無理ですが、銀行ではある程度の優良顧客と見込まれる人には借入限度枠が大きくなる傾向があります。

 

消費者金融の正しい使い方

あくまで一時的な借入

消費者金融のメリットは審査が早いという点にあります。急な用立てに対応してくれるのが消費者金融です。そのため、「明日お金が必要なのに、現金がない」「期限が迫っている支払いに間に合わない」といった場合に使うというのが、消費者金融の正しい使い方でしょう。

 

すぐにお金を用意できる代わりに、金利は高いですし、あまり高額の融資に向いていません。そのため、たとえば長期にわたって支払いを続けなければならない融資にはあまり向いていません。もし、高額の融資というのであれば、銀行のローンや信用金庫などに相談に行ったほうが良いでしょう。

 

消費者金融では、初回契約では利用限度額は最高でも50万円程度、金利は18%となります。これ以上の額を借りようとするなら、銀行の目的別ローンのほうが高額融資が期待できますし、金利なら信用金庫のほうが格段に有利です。

 

少額融資

消費者金融は金利が高めで、利用限度額の設定は銀行のローンに比較すると低めです。その代わりにスピーディな審査で即日融資でも借りることができる点にメリットがあります。便利な分だけ利用料が高いレンタル商品のようなものです。

 

すぐに貸してくれるが、スピードが早い分だけ借りるコストが高くなるのが消費者金融です。

 

消費者金融を利用する際には、あまり高額の融資を狙わないというのが最も良い利用方法です。日常的な資金不足を補うためのものであって、高い買い物をするためのローンではありません。

 

車を買いたいならマイカーローンのほうが遥かに低金利ですし、結婚資金を借りるにも銀行のブライダルローンのほうが高額融資で低金利です。

 

消費者金融では、初回契約時はたいていの場合で「金利18%・利用限度額10万円もしくは30万円、50万円」という設定になります。無理して100万円以上の借入を狙わないほうが良いでしょう。あくまで日常の生活で現金が足りなくなったときの緊急の手段です。

 

少額の融資を受けて、高い金利を支払う無駄をカットするために早めに返済するというのが賢い利用方法です。

 

返済計画を立てる

消費者金融は金利が高めですので、借入額が大きいほど、また借入期間が長いほど、最終的な返済額が膨らむ傾向があります。返済している途中で追加借入することもあるでしょう。

 

利息の計算も複雑で分かりにくい面もあるため、借入可能額に余裕があって返済に遅れてさえいなければ大丈夫で、なんとなく返済していれば終わるだろうと考えてしまいがちです。

 

こういった事態になると、ずるずると長年にわたって利用することになり、毎月返済日が来るのが当たり前になってしまいますし、消費者金融から借りることが前提で生活費を考えるようになってしまいます。借りるのが当たり前という生活は、何かあったときにあっという間に破綻してしまいます。

 

まずは最初に借りるときに、返済計画を立てておきましょう。多くの消費者金融では公式ホームページに「返済シミュレーション」を設置しています。その業者の会員でなくても利用可能です。アコムのシミュレーションは使いやすく、見やすいのでおすすめできます。

 

他にも信用金庫や信用組合などのホームページに、詳細な返済計画を立てるためのシミュレーターが用意されています。シミュレーターを使ってみると、意外に長期の返済になることが分かったり、最終的に高額を支払うことになると分かったりすることがあります。

 

最低返済額だけを返済するのではなく、毎月1000円多く返済するだけで、最終的な返済額はぐっと下がります。良く検討したうえで、必要最低額を借りて、計画的に返済していきましょう。

 

返済に遅れない

消費者金融の利用で絶対に守っておくべきなのは、返済に遅れないということです。消費者金融に限らずカードローン全般で、返済が遅れると「遅延損害金」という罰金が追加で発生します。これは返済日の翌日から発生します。

 

金利は年率20%で適用されている場合が多く、返済が遅れるほど負担は増していきます。

 

あまりに返済が遅れると、信用情報機関に事故情報として登録されてしまいます。「この人は借りたお金を返さない人である」という情報です。この信用情報機関に事故情報が記載されることを「ブラックリストに載る」と呼びます。

 

ブラックリストに載るというのは、そういったリストが実在して名前が記載されることではなく、信用情報機関にネガティブ情報が載ることで、それ以降の借入が不可能になってしまう状態を指します。

 

通常では1日でも返済に遅れたら、事故情報としても良いのですが、実際の運用では1日や2日程度では事故扱いされることはありません。返済が遅れると通常は1日から2日程度で連絡先としている電話番号に連絡が入ります。

 

このとき、入金の確認やいつ頃返済できるのか話し合うことになります。この催促の電話でしっかり対応できて、その通りに返済していれば問題ありません。その電話を無視したり、約束した通りに返済しなかったりしたとき、督促状が自宅に届きます。さらに無視していると、返済日から61日を超えた時点で事故情報として記録されます。

 

事故情報が記録されると、それ以降の借入はできませんし、新たな契約も不可能になります。今使っているカードもすべて利用停止になり、その後5年程度は新しい契約を結ぶことができなくなります。

 

繰り上げ返済する

消費者金融の利用では、単に最低返済額を毎月支払っているだけだと、最終的な返済額はかなりの額になります。いったんシミュレーターで計算してみましょう。

 

たとえばアコムで金利18%で50万円を借入して最低返済額の1万5000円だけを返済すると、最終的な支払額は69万8426円となります。返済期間は48回です。利息総額が19万円以上、返済期間は4年間です。

 

ここでたとえば毎月の返済額を1万円プラスして2万5000円とすると、最終的な支払額は59万8893円、返済回数は24回、利息総額は10万円以内に収まります。返済回数も利息総額も半分になります。

 

このように最低返済額以上の額を返済することを繰り上げ返済と呼び、返済回数を短縮して利息を節約するための最も効果的な方法とされています。

 

毎月たった1000円プラスするだけでも効果がありますし、ボーナスや臨時収入があったときに繰り上げ返済しておくと、ぐっと返済が楽になります。返済がきついのは借りた当初です。お金がないから借りたのであって、その時点はお金に困っているという状態でしょう。

 

その後の返済を順調に行っているうちに、余裕も出てきます。そのときには、「早く返済しよう」と決意して、返済シミュレーターを使って「あと何回で返済するか」「毎月いくら返済するか」を計画しましょう。きちっと計算しておくと返済意欲も高まります。

 

住宅ローンを組むときに注意

消費者金融に頼るのは、主に独身者と言われています。若いうちは遊びにも多くのお金を使いたいところでしょう。いずれ落ち着いて結婚し、住宅を購入しようと考えるかもしれません。そのときに注意したいのが消費者金融の利用です。

 

結婚しても消費者金融に頼っているようでは、いざ住宅ローンを組もうとするときに審査で不利になることがあります。

 

住宅ローンで最も重視されるのが他社からの借入です。多額の借入があるとき、返済能力に乏しいと判断されて審査に通りにくくなります。

 

金融機関は信用情報機関を通じて利用者の金融履歴を把握できるようになっています。そのため、消費者金融から借入があるときには必ずと言っていいほど、その点を追求されます。

 

借入残高があるときには不利になりますし、契約が残っているだけでも住宅ローンでは問題視されます。契約が残っていると、そこから借入することが可能だからです。

 

もし住宅ローンを組むことが将来的にありそうな状況になったら、早めに完済しておき解約までしておきましょう。完済したという情報は、逆に審査では有利に働くことがあります。

 

まとめ

消費者金融は審査が柔軟ですし、素早く借りられるという大きなメリットがあります。とはいえ、金利が高いというデメリットもあります。この点を理解したうえで生活に役立てるように使っていきましょう。

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