日本とデンマーク外交関係樹立150周年
日本とデンマークの外交が始まったのは、修好通商航海条約を提携した1867年のこととされています。
2017年に外交樹立150周年を記念したイベント、切手発行などが行われました。
デンマークといえば?
デンマークといえば、アンデルセンを生んだ歴史あるおとぎの国、モダンなデザインの雑貨や家具などを連想する方が多いでしょう。また世界一幸福度の高い国民にも選ばれ、福祉が行き届いているイメージも強く持たれています。
他の北欧諸国、フィンランドやノルウェーなどとも同様に、日本人にとってライフスタイルの面からも憧れる国の一つではないでしょうか。
日デンマーク外交関係樹立150周年
2017年、日本とデンマークの外交関係150周年を記念して、様々な記念事業が行われました。デンマークと日本で行われた、文化・政治・スポーツなど多様な分野の交流により、両国の関係がさらに深まることとなったのです。
交流事業のうちのいくつかを見ておきましょう。
「日デンマーク外交関係樹立150周年」の特殊切手発行
参照:https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2017/h290502_t.html
2017年5月2日から日本郵便が発行した、記念切手シートです。82円切手が10枚セットで、1枚ずつデザインが異なります。
カラフルな木造建築が海沿いに並ぶニューハウンや、アンデルセン童話の人魚姫、シェークスピア「ハムレット」の舞台になったクロンボー城などをモチーフにしています。切り絵風のイラストがかわいらしく、デンマークの魅力が伝わりますね!
ただし、2019年現在では日本郵便では取り扱いをしておらず、切手販売のサイトなどで見つかります。(価格は1,500円程度)
日本・デンマーク国交樹立150周年記念展「デンマーク・デザイン」展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催(2017年11月23日~12月27日)
快適でモダン、デンマーク語のヒュゲ(温かな居心地のよい雰囲気)という言葉通りのデンマークのデザインを一同に展示。ヤコブセン、ウェグナーといったデザイナー作品から、ロイヤルコペンハーゲン、カール・ハンセンなどのメーカーまで初期製作の製品が集まっています。
他にもデンマークでも、オーケストラコンサートや展覧会などが開催されました。
日本とデンマーク外交の歴史
日本とデンマークは、
- 王室と皇室の歴史の長さ
- 海に囲まれている地理的環境
- 民主主義
など共通点が多くその関係も密接といってよいでしょう。
1998年の天皇皇后陛下の国賓としてのデンマーク訪問、東日本大震災後のフレデリック皇太子殿下の訪日など、皇室と王室は特別な絆があります。両国の強固なつながりが、人々の交流をもたらし、さらに今後も発展することが期待されています。
日本からは自動車や建設用、鉱山用の機械などを輸出し、食品関係や医薬品をデンマークから輸入しています。
デンマークの名産
デンマークらしい名産品、日本で購入できるものも少なくありませんね。
LEGO(レゴ)ブロック
誰もが一度は遊んだことがある方も多いはずのレゴ、もちろんデンマーク発祥です。レゴはキャラクターや街並みなど、とにかくシリーズが豊富ですよね。
子どもから大人まで作るだけでなく集める楽しみもあります。
ロイヤルコペンハーゲン
デンマークを代表する陶磁器です。古伊万里染付の影響を受けており、日本でも大変人気があります。
カップなどの食器や、イヤープレートも高い支持を世界中から集めています。
ソストレーネ・グレーネ
雑貨界を席巻しているといってよいデンマーク雑貨の中でも、人気の高い雑貨屋さんです。東京にもショップがありますね。
カラー展開の豊富さや美しさ、買いやすい価格など、とにかく一度行ってみると夢中になってしまう方も多数です。
フライングタイガーコペンハーゲン(タイガー)
タイガーも、ヨーロッパや日本で多数の店舗を展開している雑貨店です。ワンコインで買えるアイテムも豊富で、北欧の100円ショップとして知名度が高まりましたね。食器などの雑貨に加えて、お菓子も取り扱っています。
東京以外にも千葉、大阪、福岡などに出店したり、路面店がオープンしたりしています。
クラフトビール&地ビール
多数の小規模な醸造所があるデンマークは、地ビールも有名です。水代わりにビールが飲まれていたヴァイキングの時代から、愛されていた飲み物でしょう。
有名なカールスバーグ以外にも多種類のボトルや缶ビールが日本でも購入できます。
日本との共通点も多いデンマーク
遠い北欧の国デンマークは、日本と深い関係があり共通点も多々あります。デザイン王国ともデンマークは呼ばれていますね。
実は、日本との外交を下敷きに得た美術品や工芸品でのインスピレーションが、デンマークならではのデザインに大きく影響していると言われているのです。
文化面、そして王室と皇室、貿易などの経済面、いずれも150年に渡って熟成された関係は日本人にとって大変好ましいだけでなく、今後もずっと継続していけたらと願えるものでしょう。