低金利でお金を借りるには農協ローン?金利や審査などの特徴まとめ

低金利でお金を借りるには農協ローン?金利や審査について検証

お金を借りる方法のひとつとして農協の金融事業であるJAバンクで借りる事が出来ます。JAバンクでは目的別ローンや用途自由のフリーローン、カードローンがあるので利用用途に応じて商品が選べます。

 

JAバンクは銀行と比較しても低金利で借りられるので、低金利でお金を借りたいという方に最適ですが、メリット、デメリットもあるので、それらを理解してから申込をする必要があります。

 

 

≪目次≫

  1. 農協のローンとは
  2. 農協でお金を借りるには
  3. JAバンクの取り扱商品
  4. ローン審査は厳しい?
  5. 農協ローンのメリットデメリット
  6. まとめ

 

 

農協ローンとは

農協ローンとはJAグループが行っている金融事業のことを言います。ローンの受付窓口となっているのが各地位あるJAバンクになります。

 

バンクという名前がついていることから銀行と思うかもしれませんが、JAバンクは信用組合や信用金庫と同じように組合員が出資したお金で運営されています。営利を目的にした団体ではなく、相互扶助の精神を持って地域活動や組合員に対して経済的な支援をしている団体です。

 

JAバンクは銀行ではないけれども、預金業務を扱うことができる指定金融機関として国から認可を得ているので、預金口座を開設することも出来ますし、投資信託や国債の購入も取り扱っています。

 

JAバンクでは融資事業も行っており、各種ローンも用意されているので、目的に応じたローンを申し込む事が出来ます。

 

農協でお金を借りるには

JAローンを利用するにはJAの組合員になる必要があります。農協の正規組合員は農業従事者ですが、農業に従事していない人でも組合員になることも可能で、ひと口1,000円程度の出資金を預けることで准組合員という資格を得る事が出来ます。

 

たとえば、サラリーマンや自営業者でも数千円の出資をするだけで正規の組合員と同じ条件で融資が受けられます。ローンの申し込みは、年齢が満20歳以上70歳未満の方で、返済終了時の年齢が80歳未満というところが多いようです。

 

JAバンクの取り扱商品

ローン名称 内容
住宅ローン 住宅の購入関連や他の金融機関からの借り換えとしてローンを組むことができます。
  • 変動金利の場合は年1.35%~2.475%、
  • 固定金利の場合は0.9%~3.87%(2年または3年固定)

融資額は10万円~ 5,000万円以内で返済期間が3年以上、最大 35年以内となります。

 

マイカーローン 車の購入費用や修理費用車検費用など車関連の費用なら様々な用途でも借りることができます。融資額は1,000万円以内で6カ月以上10年以内での返済となります。
教育ローン 入学前の入学金や授業料、(在学中の授業料も可) の融資が最長15年で借りる事が出来ます。卒業後からの返済も可能なため、今すぐ返済できないかたにも便利に利用することができます。10万円~ 1,000万円以内で借りることができます。
リフォームローン 住宅の補修費用や水回りの設備の改善、災害対策、太陽光発電、ガーデニング、物置の新設など、多岐の用途にわたって借りることができます。
フリーローン 概ね最大300万円で借りられるところや、最大500万円まで借りられるところ、融資期間も様々で6か月以上5年~7年~などその地域にあるJAバンクによっても条件が違います。
カードローン カードローンの詳細条件などは地域によっても違いますが、おおむね最大300万円までの借り入れが可能で、原則1~2年での返済となります。

 

JAバンクは地域によって金利や利用条件がそれぞれ違うので、詳しい事は申し込みをするJAバンクへ問い合わせをする必要があります。

 

ローン審査は厳しい?

JAバンクでお金を借りる条件で年収条件が設定されていることが多いようです。

 

たとえば前年度の税込み年収が200万円以上の方で、農協がある同じ地域に1年以上住んでいて、勤続年数は1年以上という条件がつきます。

 

また自営業者には同じ地域に持ち家がある事、自業年数が2年以上という条件が必要になります。このことから、これらの条件をクリアすればパートやアルバイト収入の方も申込は出来ます。

 

また、JAローンは無担保無保証で契約出来ますが、保証会社の保証が受けられる方となっているので、保証会社の保証が受けられなければ、融資は受けられます。

 

さらに団信(団体信用生命共済)に加入しなければならないローン商品もあります。ですから、過去にガン宣告などを受けた人は生命保険に加入することができないので、申し込みができないローンもあります。

 

農協ローンのメリット・デメリット

農協ローンのメリットはなんといっても金利が低い事です。

 

JAローン名 変動金利 固定金利
固定・変動金利選択型住宅ローン 2.475% 2年固定 2.15%
JA住宅ローンとくとくプラン 1.35% 3年固定 0.9%
固定金利型住宅ローン 3.87%
共済還元(住宅資金) 2.175% 3.77%
マイカーローン 1.70~2.30% 1.75~2.35%
リフォーム・ローン 5年1ヶ月以内 固定 1.38%
教育ローン 2.10% 2.55%
共済還元資金(冠婚葬祭・医療・生活) 2.475% 3.50%
フリーローン 4.25~4.95% 5.30~6.00%
カードローン 約定返済型 7.10~7.80%

※これはある地域の金利表ですが、金利はそれぞれのJAバンクで違ってくるので、利用する場合は、地元のJAに確認する必要があります

 

一般的に利用されるのがカードローンです。カードローンは消費者金融や銀行、クレジット会社で申込が出来ます。

 

消費者金融の場合はほとんどが18.0%となっていて、銀行カードローンについても平均で14.0%程度なので、農協ローンの7.10%~7.80%がいかに低い金利設定となっているのかがよくわかります。

 

 

農協ローンのデメリットは

ローンの種類によって取り扱いをしていないローンもあるという事で、銀行や消費者金融のように、全国どこでも同じ条件で利用出来ないというデメリットがあります。手軽に申し込み出来るのがカードローンですが、農協カードローンは手続きに時間がかかるというデメリットがあります。

 

農協カードローンの申し込みはインターネットから申し込めば仮審査まで行うことができます。審査自体は最短で即日、遅くても翌日には結果が判明し、審査結果を電話またはメールで通知を受けることができます。

 

契約は審査を通過してからJA窓口まで必要な書類を持って行く必要があり、書類が揃えば初めて正式な最終審査が行われます。本審査の結果が出るまでに1週間から2週間程度かかるので、今すぐお金が必要という方にとっては不向きなローンになります。

 

まとめ

農協ローンの金融商品の種類は、銀行と比較してもほとんど変わりませんし、金利は銀行の金融商品より低い商品があります

 

農協といえば、農業従事者だけが利用できると思われがちですが、わずか千円程度の入会金を支払えば準会員になることが出来き、農協会員と同じで度のローンでも利用で切るようになります。

 

申込をしてから融資まで、ある程度時間の余裕がある方は農協ローンも検討してみてはいかがでしょうか?


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