出来るだけ少ない利息でお金を借りる方法はある?
お金を借りる時、出来るだけ利息を少なく借りたいと誰の思いも同じですが、利息を少なく借りるためにも、金利の基礎知識や計算方法をしっておく必要があります。
そこで、利息について調べてみましたので金利を比較する時の参考にして下さい。
≪目次≫
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金利は法律で定められている。
カードローンのホームページにはお金を借りる時の金利が記載されています。
たとえば、大手消費者金融プロミスのフリーキャッシングの金利は年4.5%~17.8%、融資限度額は最大で500万円まで、三井住友銀行カードローンの金利は年4.0%~14.5%、融資限度額は最大で800万円と記載されています。
金利は利息制限法という法律があり、貸付額に応じた上限金利が設けられています。
貸付額 | 上限金利(年率) |
---|---|
10万円未満 | 20% |
100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
改正貸金業法が完全施行になった2010年6月18日以降は、金銭の貸付けをおこなう場合、この金利を超えた貸し付けを行うと、出資法違反により刑事罰が科せられるようになっています。
消費者金融や信販会社、銀行カードローンの金利はそれぞれが自社の基準で金利を設定していますが、これを超える事はありません。同じカードローン会社それぞれに違いがあり、利用限度額(借入限度額)が高いほど、金利は低くなります。
消費者金融の金利は、上限金利と下限金利だけが公表されているので、実際のところは、申し込みをしなければわかりませんが、銀行カードローンは金利表を公開しているのである程度の事はわかるようになっています。
例えば三井住友銀行カードローンの金利は年4.0%~14.5%のように下限金利と上限金利だけで表していますが、借り入れ限度額によって金利は変動します。
融資限度額 | オリックス銀行
カードローン |
三菱UFJ銀行
カードローン |
三井住友銀行
カードローン |
700万~800万円 | 1.7%~4.8% | - | 4.0%~4.5% |
600万~700万円 | 3.5%~5.8% | - | 4.5%~5.0% |
500万~600万円 | - | 5.0%~6.0% | |
400万~500万円 | 4.5%~8.8% | 1.8%~6.1% | 6.0%~7.0% |
300万~400万円 | 6.1%~7.1% | 7.0%~8.0% | |
200万~300万円 | 5.0%~12.8% | 7.1%~9.6% | 8.0%~10.0% |
150万~200万円 | 9.6%~12.6% | 10.0%~12.0% | |
100万円~150万円 | 6.0%~14.8% | ||
100万円 | |||
100万円未満 | 12.0%~17.8% | 12.6%~14.6% | 12.0%~14.5% |
このように限度額によって金利は変わってくるので、借り入れ希望額によって金利を比較することが出来ます。
すぐにわかる利息の計算方法
利息はほとんどのところが日割り計算になっているので、1日でも早く返せば、それだけ利息を少なくすることが出来ます。
利息の計算式は借り入金額×金利÷365日×利用日数=利息で計算できるので、30日借りた場合は、10万円×17.8%÷365日×30日=1,467円
20日借りた場合は10万円×17.8%÷365日×10日=487円となり、20日間で約1,000円利息が増えることになるので、少しでも早く返せば無駄な利息を支払う事はありません。
返済シミュレーションを利用する
金利計算はこのように、手計算でも可能ですが、借り入残高が変わる事で利息も変わってくるので、手軽に計算する方法として、各社が提供している返済しミュレーションの利用をおすすめします。
プロミスの返済シミュレーションは、借り入れ金額に対して、返済期間で計算する方法や毎月返済金額で計算する方法、毎月返済額と返済期間から借り入れ限度額を計算する方法があります。
たとえば、10万円をかりて、毎月4,000円の返済でシミュレーションすると
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 4,000 | 2,517 | 1,483 | 97,483 |
2 | 4,000 | 2,555 | 1,445 | 94,928 |
3 | 4,000 | 2,592 | 1,408 | 92,336 |
4 | 4,000 | 2,631 | 1,369 | 89,705 |
5 | 4,000 | 2,670 | 1,330 | 87,035 |
6 | 4,000 | 2,709 | 1,291 | 84,326 |
7 | 4,000 | 2,750 | 1,250 | 81,576 |
8 | 4,000 | 2,790 | 1,210 | 78,786 |
9 | 4,000 | 2,832 | 1,168 | 75,954 |
10 | 4,000 | 2,874 | 1,126 | 73,080 |
30 | 4,000 | 3,858 | 142 | 5,752 |
31 | 4,000 | 3,915 | 85 | 1,837 |
32 | 1,864 | 1,837 | 27 | 0 |
累計 | 125,864 | 100,000 | 25,864 | 0 |
返済回数は32回、利息合計は25,864円、総返済額は125,864円と簡単にシミュレーションすることが出来るので、返済計画を立てる時におすすめです。
利息を少なくするためにも繰り上返済がおすすめ
毎月の返済日に返済するお金は、「元金と利息」の返済に充てられますが、その中から最初に利息分を差し引き、残りが元金返済に充当されるので、決められた毎月返済額だけの返済では元金返済がなかなか進みません。
そこで、利息を少なくする方法として、繰り上げ返済が有効です。
繰り上げ返済で支払ったお金は、全て「元金」の返済に充てられるので、元金の返済が早くなるので、それに対する金利は少なくなります。繰り上げ返済をすることにより、利息が減る理由には、キャッシングの返済方法に秘密があります。
また、繰り上げ返済をすることによって元金が減ると、返済期間が短くなり、その分の利息を払わなくても良くなるので、利息を含めた総返済額を減らす事ができます。
返済金額に占める利息の割合は返済開始直後が最も高く、その後次第に減少していくので、繰り上げ返済をする時期は早ければ早いほど効果があります。お金に余裕がある時は、少ない金額でもよいので、少しでも早いタイミングで繰り上げ返済をおすすめします。
まとめ
カードローンの金利は日割りで計算されるため、借入額が少しでも少なくなれば、その分の利息を抑える事ができます。
給与をもらっても「生活費の支払いや各種引落としの予定があるので、繰り上げ返済は難しい」と考えてしまいますが、給与が入った時は、一度返済をしておき、どうしてもお金が必要になった時に再度借り入れをすれば、その期間の利息を節約することができます。
カードローンは何度でも借り入れや繰り上げ返済が可能なので、お金に少しの余裕が出来た時は、繰り上げ返済を重ねれば重ねるほど利息を抑える事が出来ます。