fxの資金調達にカードローンでお金を借りる危険性について
fxを投資の対象として検討している方のなかには「fxを始めるのにどれくらいの費用が必要なのか」とか「出来るだけ大きなリスクは避けたい」など、fxを始めるにあたって資金面での心配をされている方も少なくありません。
しかし、fxは投資なので必ず儲かるわけではありませんし、場合によっては借金を作ってしまう事もあります。基本的に、FXは借金をしてまでするものではありませんが、カードローンでお金を借りてまで投資はするものではありません。
そこで今回は、fx資金はお金を借りてまで用意するものではないという事を紹介します。
≪目次≫
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借金をしてまでFXにはまる理由
fxは本来余剰金(余ったお金)でするものですが、fx取引をするうちに段々熱くなってしまい、ついには借金をしてfxの投資金にしてしまうパターンが多いようで、「いつかは取り戻せるはず」と考えて、投資を繰り返しますが、冷静な判断ができない状態で取引がうまくいくはずがありません。
その結果、気がつけば借金をしてまで作った資金が減り、取り返すためにはさらに借金をしてしまうという事も少なくありません。また、余剰資金で取引を開始したけれど、取引の最中に借金をしなければならなくなってしまったというパターンもあります。
レバレッジ(、証拠金の数倍~数百倍の金額で取引できるシステム)をかけた取引をした場合、証拠金以上の損失が出てしまうと、追加証拠金をfx会社から請求されます。
この追加証拠金は追証(おいしょう)とも呼ばれ、追証とはその名の通り、追加で証拠金を口座に入金することです。追証を自己資金でまかなえれば借金をする必要がありませんが、そうでない場合はロスカットを避けようとして、借金してしまう事もあります。
fxでの借金が増える理由
fxで一獲千金を夢見て投資したのに、かえって借金が増えてしまったという事もあります。
その理由として
fxは生活費を切り詰めたり、仕事を辞めたりして行うほどのものではありません。
借金の返済に困っている時や、今の生活が苦しい時ほど、fxのようなギャンブル性のある投資にかけてしまうのは、誰もが持ち合わせている弱さかもしれません。
また生活費を投資に使ってしまうと投資してしまうと、「なんとしでも、回収しなければ」という思いで、冷静な判断ができなくなります。知識の無い人がいきなり始めて勝てるほど甘いものではありません。
レバレッジとは、預けている資金以上の取引をすることで、レバレッジは最大で25倍まで可能です。fxを始めたことは、レバレッジも低い倍率で始めますが、慣れてくると一獲千金を夢見て倍率が大きくなっていきます。
fxはレバレッジをかけることでハイリターンも望めますが、負けた時の損失も計り知れません。
たとえば10万円の投資で250万円が稼げる可能性がありますが、反対に一瞬で250万円を失う可能性もあります。fxの初心者が、最大のレバレッジにチャレンジして、あっという間に自己資金を失い、さらには追証を入れるために借金をする人も少なくありません。
fxで勝つことができる人は「損切り」が出来る人です。1度の取引で出す損失は「投資資金の10分の1までに抑える」ということが、成功のコツで、たとえば100万円の投資資金があるなら、1度の取引で10万円の損失が出たらそこでやめるという事です。
fxで成功している人たちは、損失をこの範囲に抑えられるよう、ストップロス注文の設定を行っているのです。
また、fxの経験が浅い人ほど、資金力が少ないで、一度投資資金を失ってしまうと「残しておいたお金を使って、fxでリベンジする」という事も出来ないので、資金調達のために借金をしてしまいます。
fxに投資する資金をカードローンで借りる危険性
カードローンで借りたお金の使い道は、基本的に自由ですが、株式投資などの投機性のある商品には利用できないという事になっています。しかし、目的が自由という事で追証の為にカードローンを利用したという人も少なくありません。
お金の使い方はその人の自由なので、借金して投資したり、追証を回避したりするために利用する人もいますが、ギャンブルや投資によってできた借金は、免責不許可事由に該当し、自己破産しても免責されないという可能性があります。
また、相場が急変動し資金以上の損失が発生し、証券会社やfx会社に借金が残った場合は、自己破産してもその借金がなくなる事はありません。
Fxや投資は、精神状態が正常でないと勝ち続けるのは難しく、借金してまで投資するのは正常な精神状態ではないのでやめておくべきです。
まとめ
fxで勝つためのコツは、「豊富な資金力と安定した精神力」です。資金が多いほど有利ですし、精神面が安定していないと正確な判断が出来ません。
fxへの投資費用をキャッシングやカードローンで借金した時点で、すでに資金力がないということになりますし、借金している状態では、正常な判断が出来なくなっています。ましてや、初心者が借金をしてまで続けたとしても、勝つ可能性はかなり低くなります。
どうしてもFxを始めたいと思っている初心者の方は、お金を借りて資金調達するのではなく、少なくてもよいので、自分が自由に使えるだけの範囲内で始めましょう。