賢いお金の借り方とは?銀行の安い金利以外にチェックする事

賢いお金の借り方!金利以外にチェックする事はなに?

「同じお金を借りるのならできるだけ低金利で借りたい」というのは誰もが考えます。お金を借りられるところは、銀行や農協、ろうきんなどから借りることが出来ます。それ以外にも消費者金融や信販会社などの、ノンバンクからのキャッシングで借りる事も出来ます。

 

2017年、銀行カードローンの貸付残高が上昇し、13年ぶりに自己破産者が増加したという事が問題になり、銀行協会は自主規制を呼び掛けています。金利が安いから多重債務にはならない、返済不能にはならないというのは大きな間違いで、銀行から借りても借り過ぎると結果は同じです。

 

お金を借りる時の基本は、計画的に利用する事が最も重要です。そういったことを含めて、低金利で借りるのはどこがおすすめかを紹介します。

 

 

≪目次≫

  1. 銀行カードローンの金利を比較
  2. 金利を比較する時のポイント
  3. 総返済額は金利だけで決まらない。
  4. 繰り上げ返済も効果的
  5. まとめ

 

 

銀行カードローンの金利を比較

銀行カードローンの平均金利と消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠を比べると、銀行カードローンの平均年率は14.5%で大手消費者金融は18.0%、クレジットカードのキャッシング枠も18.0%と、銀行カードローンが最も低い金利で利用できることがわかります。

 

銀行にはメガバンクと呼ばれる銀行や都市銀行がありますし、最近では多くのネット銀行がカードローンに取り組んでいます。

 

 

一部の銀行だけになりますが、

銀行カードローン 金利(実質年利) 融資限度額
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5% 500万円
みずほ銀行カードローン 2.0%~14.0% 800万円
三菱UFJ銀行カードローン

「バンクイック」

1.8%~14.6% 500万円
スルガ銀行カードローン

「リザーブド・プラン」

3.9%~14.9% 800万円
横浜銀行カードローン 1.9%~14.6% 1,000万円
オリックス銀行カードローン 1.7%~17.8% 800万円
住信SBIネット銀行

MRカードローン

0.99%~14.79%

(優遇金利適用)

1,200万円
イオン銀行カードローン

「BIG」

3.8%~13.8% 800万円
ソニー銀行カードローン 2.5%~13.8% 800万円

というスペックになっています。

 

金利は上限金利で比較する必要があるので、住信SBIネット銀行やイオン銀行カードローがおすすめですが、金利外にも即日融資が可能か、専業主婦でも利用できるかなども比較対象になります。

 

金利を比較する時のポイント

金利を比較する時のポイントはほとんどが、下限金利と上限金利で表現されています。

 

たとえば、上の表では三井住友銀行カードローンの金利は4.0%~14.5%と書かれています。4.0%は下限金利と呼ばれ、最大融資限度額500万円に近づくに連れて金利は4.0%に近づきますが、初回申込時は上限金利14.5%が適用されます。

 

ですから、銀行カードローンを申し込む時は、上限金利で比較する事がポイントです。

 

また、金利は借入限度額によって変わってくるので、最初にいくら借りたいのかを決めて、その金利がいくらになるのかを調べる必要があります。

 

ほんの一例ですが、銀行カードローンは金利表を見ることが出来ます。

 

三菱UFJ銀行

カードローン

三井住友銀行

カードローン

オリックス銀行

カードローン

700万~800万円 4.0%~4.5% 1.7%~4.8%
600万円~700万円 4.5%~5.0% 3.5%~5.8%
500万円~600万円 5.0%~6.0%
400万円~500万円 1.8%~6.1% 6.0%~7.0% 4.5%~8.8%
300万円~400万円 6.1%~7.1% 7.0%~8.0%
200万円~300万円 7.1%~9.6% 8.0%~10.0% 5.0%~12.8%
150万円~200万円 9.6%~12.6% 10.0%~12.0%
100万円~150万円 6.0%~14.8%
100万円
100万円未満 12.6%~14.6% 12.0%~14.5% 12.0%~17.8%

 

この表からわかる事は、100万円未満の融資限度額の場合は上限金利が適用され、最大融資限度額の時に下限金利が適用されています。融資限度額によって金利が変化していくので、借入希望額を200万円とした時は、三井住友銀行カードローンの10.0%が最も低い金利になります。

 

総返済額は金利だけで決まらない。

金利を低く借りるという事は、最終的に利息を含めた総返済額を少なくする事ですが、もちろん金利が低いに越した事はありませんが、金利以外に返済期間が重要になります。

 

 

たとえば、三井住友銀行の金利14.5%で10万円を借りた時の毎月返済額は2,000円となっています

回数 返済額 元金 利息 残高
2,000 792 1,208 99,208
2 2,000 802 1,198 98,406
3 2,000 811 1,189 97,595
4 2,000 821 1,179 96,774
5 2,000 831 1,169 95,943
6 2,000 841 1,159 95,102
7 2,000 851 1,149 94,251
8 2,000 862 1,138 93,889
9 2,000 872 1,128 92,517
10 2,000 883 1,117 91,634
70 2,000 1,814 186 13,587
71 2,000 1,836 164 11,751
72 2,000 1,859 141 9,892
73 2,000 1,881 119 8,011
74 2,000 1,904 96 6,107
75 2,000 1,927 73 4,180
76 2,000 1,950 50 2,230
77 2,000 1,974 26 256
78 259 256 3 0
累計 154,259 100,000 54,259 0

毎月返済額を2,000円とすると、返済回数は78回、利息は54,259円となります。

 

 

毎月返済額を3,000円にすると

回数 返済額 元金 利息 残高
3,000 1,792 1,208 98,208
2 3,000 1,814 1,186 96,394
3 3,000 1,836 1,164 94,558
4 3,000 1,858 1,142 92,700
5 3,000 1,880 1,120 90,820
6 3,000 1,903 1,097 88,917
7 3,000 1,926 1,074 86,991
8 3,000 1,949 1,051 85,042
9 3,000 1,973 1,027 83,069
10 3,000 1,997 1,003 81,072
40 3,000 2,863 137 8,519
41 3,000 2,898 102 5,621
42 3,000 2,933 67 2,688
43 2,700 2,688 32 0
累計 128,720 100,000 28,720 0

 

返済回数は43回となり、利息総額は28,720円となり、わずか1,000円増やすだけで利息が25,539円少なくなります。

 

繰り上げ返済も効果的

最低毎月返済額は、金額が少なく設定されているので返済が苦になりませんが、上記の表のように結果的に総返済額が増えてしまうというデメリットがあります。

 

総返済額を少なくする方法は返済期間を短くする方法で、毎月返済額を増やすか、繰り上げ返済をすれば、利息を含めた総返済額を少なくする事が出来ます

 

そのためにも普段は無理のない様に毎月返済額を続け、ボーナスや臨時収入で収入があった時はそのお金を繰り上げ返済に充当すれば、返済回数が少なくなります

 

金利を安くするためには、返済シミュレーションなどを利用して、返済期間は、毎月返済をどれくらいにするのが良いかをシミュレーションしてみる必要があります。

 

まとめ

金利を低く借りたいと思うのは「無駄な利息は少しでも支払いたくない」という気持ちの現れだと言えます。しかし、以上の説明で金利の比較だけでは無駄な利息を少なくすることはでき事が判って頂けたと思います。同じ条件なら当然借入利率の少ない方が利息を減らす事が出来ます。

 

銀行カードローンは2018年に入って、自主規制が強化される事も予想されます。借り易さを考えた時は、大手消費者金融も選択肢のひとつとして考える必要があります。

 

カードローンを利用する時は金利の比較だけでなく、返済方法や返済回数などによっても大きく変わってくるので、最初に借入希望額を決め、返済シミュレーションを利用して、様々な条件でシミュレートしてみる事が、賢いお金の借り方になります。

 


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