消費者金融の限度額の決め方は? 増額ってどうやるの?

消費者金融の限度額の決め方

消費者金融では審査のうえで利用者の利用限度額を決定します。ホームページなどでは最高限度額800万円などとされていることも多いですが、この額の融資を受けられるのはレアケースです。

 

契約当初に設定される限度額は後から増額も可能ですが、返済に遅れることなくしっかり支払って、業者にとっての「優良顧客」となる必要があります。

 

 

消費者金融の最高限度額を比較してみよう

消費者金融の限度額と金利

最高限度額は消費者金融業者ごとに多少の違いがあります。

 

最高限度額の設定は、一般的にはあまり関係のないことと思われがちですが、限度額の上限が高いほど資金力が高いことを示すものでもあり、高額融資や増額を狙いやすい傾向があると言われています。

 

大手消費者金融の限度額と金利
業者名 最高限度額 金利
アコム 800万円 3.0%~18.0%
アイフル 500万円 3.0%~18.0%
プロミス 800万円 4.5%~17.8%
SMBCモビット 800万円 3.0%~18.0%
レイクALSA 500万円 4.5%~18.0%

 

代表的な中小消費者金融の限度額と金利
業者名 最高限度額 金利
セントラル 300万円 4.8%~18.0%
ライフティ 500万円 8.0%~20.0%
フタバ 200万円 14.959%~17.950%
フクホー 200万円 7.30%~18.0%

 

見比べると分かるように、大手ほど会社としての体力があり、限度額の設定や金利の面で有利です。アコムとSMBCモビットは最高限度額の面でも最低金利の面でも優れています。

 

大中小消費者金融を一覧比較した結果、一番借りやすいのはどこ?

 

アコムは三菱UFJ銀行の傘下であり、SMBCモビットは三井住友銀行の傘下ですので、メガバンクの後ろ盾は大きなものがあると言っていいでしょう。

 

主要な銀行の限度額と金利

銀行も個人向け融資のためのカードローン商品を揃えています。以下のようなスペックになっており、消費者金融よりも条件面では有利であることが分かります。

 

メガバンク系
銀行者名 最高限度額 金利
みずほ銀行 800万円 2.0%~14.0%
三井住友銀行 800万円 4.0%~14.5%
三菱UFJ銀行 500万円 1.8%~14.6%

 

ネット銀行系
銀行者名 最高限度額 金利
楽天銀行 800万円 1.90%~14.5%
ジャパンネット銀行 1000万円 1.59%~18.0%
住信SBIネット銀行 1200万円 0.99%~14.79%
ソニー銀行 800万円 2.5%~13.8%

 

ネット銀行は最高限度額や金利の設定だけ見ても、その独自性は明らかです。ジャパンネット銀行や住信SBIネット銀行は最高限度額は1000万円以上ですし、最低金利の設定も消費者金融では考えられないほどの低さです。

 

初回で借りられる金額は?

総量規制は重要

これから消費者金融で契約しようとしている人は、初回で借りられる金額がどのくらいか気になるかもしれません。

 

ホームページなどを見ると、アコムは最高で800万円、アイフルは500万円などの金額が並んでいますが、これだけの額を初回から借りられる人はかなりのレアケースで、ほとんど不可能でしょう。

 

消費者金融が提供しているのは、無担保・無保証人のローンです。利用者が業者に対して与えることのできる信用力は本人の返済能力のみとなります。返済能力とは収入のことで、収入に見合わない額の借入は消費者金融では不可能です。

 

不動産を担保にしたり、保証人を立てたりするローンとは意味合いが違います。

 

返済能力とイコールである収入について、貸金業法には総量規制という規定が設けられています。借りすぎ・貸しすぎを防ぐための法律で、違反すると厳しい罰則が課せられます。どれだけ小さな業者であっても遵守しています。総量規制で定められている借入額の限度は「年収の3分の1」です。

 

貸金業法での規定ですので、対象となるのは消費者金融とクレジットカードのキャッシング枠です。銀行のカードローンは関係ありません。1社に対する借入額ではなく、複数の貸金業者にまたがるときには、その合算額です。

 

1社から50万円借入していて、別の業者から30万円借りているときには合計で80万円として考えます。年収が240万円の人は、これ以上の額を貸金業者から借りることはできません。

 

総量規制から考えると、たとえばアコムの最高限度額である800万円は年収が2400万円以上ないと借りられないことになります。500万円借りられる人は年収1500万円以上です。

 

総量規制は非常に強い規制で、大手でも中小でも、審査が緩めのところでも、すべての業者が遵守しており、無担保・無保証のローンを提供する業者からの借入ではこれを超える額は借りられません。

 

アコム

消費者金融において会員数と審査通過率が第1位であるアコムですが、ユーザーが借りている額は決して多くありません。

 

【利用者のデータ】
年収200万円未満
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円
ユーザー割合 12% 11% 3% 1%

 

ユーザー割合は、アコムの全ユーザーに対する割合です。アコムの会員全数のなかで年収200万円未満であって、借入額が5万円未満の人は12%であるという意味です。

 

年収200万円~400万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合 9% 18% 15% 10% 3%

 

年収400万円~600万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円
ユーザー割合 2% 5% 6% 2%

 

年収600万円以上
借入額 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 100万円以上
ユーザー割合 1% 1% 1%

 

年収ごとの借入額・中央値の平均
200万円未満 7.87万円
200万円~400万円 19.68万円
400万円~600万円 16.16万円
全体 17.85万円

 

アコムの借入額は全体的に低めと言っていいでしょう。おおよそ借入額は50万円以内に収まっており、100万円以上を借りている人は全体の1%に過ぎません。

 

日常的に必要となるお金のうち足りなくなった分を補うという使い方がされていることが分かります。消費者金融で高額の融資をそもそも考えていない人が多いことが推測されます。

 

プロミス

プロミスはアコムよりは高めの所得の人が多いと言われており、データからも明らかになっていますが、ここも基本的に日常的な小口融資が中心です。

 

【利用者のデータ】
年収200万円未満
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円
ユーザー割合 7% 9% 2% 2%

 

年収200万円~400万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円超
ユーザー割合 9% 30% 11% 11% 2% 1%

 

借入額100万円超のユーザーは年収300万円以上であって、プロミスだけで借入していると考えられます。

 

年収400万円~600万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円超
ユーザー割合 1% 2% 2% 6%   1%

 

年収600万円以上
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円超
ユーザー割合   1%   1%   2%

 

年収ごとの借入額・中央値の平均
200万円未満 15.76万円
200万円~400万円 19.64万円
400万円~600万円 45.22万円
全体 24.425万円

 

借入額として多いのは10万円以下であって、高額の融資を受けている人は非常に少数派であることが分かります。100万円以上を借りている人は全体の4%で、アコムよりは多くなっています。

 

アイフル

アイフルは、他社からの借入に対して寛容と言われています。他社から借りている人にも柔軟な審査をしている業者ですが、限度額という点ではアコムやプロミスとあまり変わりません。

 

【利用者のデータ】
年収200万円未満
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合 13% 8% 5% 5% 1%

 

年収200万円未満の人に50万円以上の借入枠を設定しており、総量規制ギリギリでも貸している実態がうかがえます。また、借入額5万円未満の人が多いのも特徴的と言えます。

 

年収200万円~400万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合 13% 21% 10% 4% 3%

 

年収200万円を超えると確かに借入額は増えますが、それでも10万円以下という人が多めです。やはり小口融資が中心と言っていいでしょう。

 

年収400万円~600万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合   4% 4% 6% 3%

 

年収600万円以上
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合 2%   1% 1%  

 

年収が高くなっても、高額の融資はあまり実施されていません。

 

年収ごとの借入額・中央値の平均
200万円未満 20.5万円
200万円~400万円 15.19万円
400万円~600万円 33.82万円
全体 17.225万円

 

SMBCモビット

他社とは違う様相を呈するのがSMBCモビットです。

 

他の業者に比べて明らかに利用限度額が高い傾向が読み取れます。審査の段階である程度絞り込んでいるとも推測されますが、高額の融資が狙いやすい業者と言えるかもしれません。

 

年収200万円未満
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円
ユーザー割合 2% 6% 12% 1% 1%

 

年収200万円未満のユーザーでも10万円から30万円を借りている人が多いということがデータから分かります。他業者では10%を切っていますが、SMBCモビットでは全体の12%のユーザーが年収200万円未満でこの額を借りています。

 

年収200万円~400万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円以上
ユーザー割合 5% 9% 23% 5% 1% 1%

 

このユーザー層も、借入額が多めの傾向があります。

 

年収400万円~600万円
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円以上
ユーザー割合 1% 1% 9% 11% 3% 2%

 

このユーザー層は30万円以上借りている人が多くなります。利用限度額が高めに設定される傾向があると言えるでしょう。

 

600万円以上
借入額 5万円未満 5万円~10万円 10万円~30万円 30万円~50万円 50万円~100万円 100万円以上
ユーザー割合   1% 3% 3% ;

 

これも非常に特徴的なデータです。年収が600万円以上のユーザーは総数そのものが少ないか、または50万円以上の借入で消費者金融を利用していないと推測されます。ある程度、融資を受けることに慣れている人たちがSMBCモビットを利用していると考えられます。

 

年収ごとの借入額・中央値の平均
200万円未満 20.5万円
200万円~400万円 23.06万円
400万円~600万円 48.26万円
全体 28.625万円

 

この数字も、他の業者よりも高めの数字になっています。

 

SMBCモビットは他社に比べて平均額が高くなっており、高めの限度額を設定してもらいやすいと推測できます。アコムなどの他社では10万円程度の限度額になってしまう人でも、SMBCモビットならもっと多めの限度枠を狙えそうだと言っていいでしょう。

 

消費者金融の限度額の決め方

申込者の個人属性

消費者金融の限度額は審査によって決まります。決めるにあたって大きな要素が「個人属性」と呼ばれるものです。個人が持っているお金を稼ぐ能力や管理する能力のことで、たとえば年収や勤務先、勤続年数などを属性として考えます。

 

年収100万円の人に50万円貸すよりは、同じ金額を年収500万円の人に貸したほうが貸し倒れになるリスクは低くなります。そのため、年収は個人属性として重視される要素です。

 

とはいっても、同じ年収でも限度額に差が生じることがあります。たとえば勤続年数が長いときです。勤続年数が長いということは、それだけ安定性があるとみなされて個人属性として高く評価されます。

 

同じ年収300万円でも、勤続年数が1年の人より5年の人のほうが評価は高くなります。

 

【重視される個人属性】
  • 年収:高いほど良く、低いほど悪く評価される。
  • 勤続年数:長いほど良く、短いときには審査落ちすることもある。
  • 勤務先:公務員や上場企業勤務は有利で、アルバイトや個人事業主は不利。
  • 他社借入:少ないほど良く、まったくないときには高評価。借入の件数や金額が多いときには低評価となる。

 

どの要素を重視するのかは業者ごとに異なっていますが、年収は高いほど良く、正社員なら失業や収入低下のリスクが低いために高評価というのは、どの業者でも変わりません。

 

とはいえ、単に職種や勤務先だけで評価されるとも限らず、たとえばアルバイトで勤続年数が1年以内、他社借入ありといた不安要素があるときに審査では大きな不利となります。あくまで複数の要素を加味して考えます。

 

各社で独自に審査基準がある

同じ属性であっても、申込先によって限度額の設定が異なることがあります。実際にある業者で限度額が足りないために他社に申し込んだら、限度額が2倍だったという口コミ情報は数多くあります。

 

一般的にアコムが低めでSMBCモビットが高めと言い切ることもできず、それぞれの業者が独自に審査基準を持っているとしか推測できません。業者ごとにターゲットとしている顧客層が異なっていて、ターゲットに当てはまる人には多めの限度額、当てはまっていない人には少なめの限度額を割り当てています。

 

大手の消費者金融は、ユーザー層を広く浅く取ろうとしている傾向があるため、審査そのものは柔軟性が高いですが、高額融資されにくい傾向があります。

 

消費者金融には一定の原則があります。限度額に関しては、年収が高くても最初から50万円を超える融資を受けられることは少なく、どの業者でもこの傾向はほとんど変わりません。

 

データからも分かるように、ある程度以上の年収があって100万円以上の高額融資を狙っている人は、最初から消費者金融は選択肢に入っていない可能性もあります。良く言われることですが、大きな限度額を狙うのであれば、銀行や信用金庫のほうが良いでしょう。

 

大きな金額の借入では、消費者金融のカードローンという商品そのものが向いていません。無担保・無保証人で何度でも借りることができるというのが消費者金融ですので、貸す側にとってはリスクが高い商品です。

 

金融機関としては高額融資は一括で貸して、分割で返済してもらって終わりという取引のほうが安心できるために、その分高額を貸しやすいと考えています。

 

他社との取引状況

消費者金融がユーザーに与える限度額の決め方として覚えておきたいのは、他社との取引状況です。現在どの程度の額を他社から借りているか、また返済トラブルがなかったかどうかというのは大事な要素です。

 

金融機関や消費者金融では、申込者の借入状況が信用情報として共有されているため、限度額にも影響します。

 

他社取引の評価として知っておきたいことのひとつに、短期間で返済した人よりも、ダラダラと長期間にわたって返済している人のほうが消費者金融としては「良い顧客」という点です。

 

たとえば、10万円を借入して翌月に一括で返済した人は高く評価されますが、それよりも10万円の借入を数ヶ月にわたって返済した人のほうが評価としては良くなります。一括返済した人よりも、数ヶ月で返済した人のほうが利息を多く支払っているからです。

 

消費者金融は利息収入が収益のメインです。そのため、多く稼がせてくれる人のほうが顧客としては良いということになります。借りる側からすると奇妙に思えるかもしれませんが、業者としてはダラダラ借りてくれるほうが「良いお客さん」です。

 

特に、限度額の増額を考えているときには、長年付き合いのある業者のほうが申請が通りやすくなります。契約して1回だけ10万円を借りて翌月一気に返済した人よりも、最低返済額を遅れずにきっちり返済することを継続している人のほうが増額の申請は通りやすいです。

 

限度額の増額をしたいとき

増額の条件とは

現在契約をしている業者で増額をしたいのであれば、以下の2つの条件を満たしている必要があります。多くの業者で共通する要素で、増額申請をするときに確認しておきましょう。

 

返済の遅れがない

契約してから増額するまでに返済で遅れがないというのは、大きな要素のひとつです。返済で遅れたことがある人は、消費者金融にとっては増額しても不良債権になってしまうリスクが高いと判断されてしまいます。消

 

費者金融からすると、リスクが高いと分かっている人に多くのお金を貸すことは避けたいはずです。逆に、まったく遅れることなく返済を続けている人には、増額して多くのお金を借りてもらいたいと考えるでしょう。

 

消費者金融を利用している人のなかには、会員ページなどで「増額のご案内」「増額しませんか」といった表示が出る人もいるでしょう。この案内が出る人は、優良顧客として見込まれている可能性が高いと言えます。必ずしも審査に通るとは限りませんが、増額できるチャンスと考えていいでしょう。

 

6ヶ月以上の利用がある

増額審査を受けるためには、一定期間以上の利用が必要です。多くの業者では「契約してから6ヶ月以上の利用がある人」を増額の対象としています。契約者が実際に利用して、しっかりお金を返済する人かどうか判断するための期間が6ヶ月です。

 

最低でも契約してから半年以上の期間が経過しており、その間の返済に遅れがないというのが増額の条件です。また、利用実績は長ければ長いほど有利です。

 

契約当初の限度額が30万円のとき、限度額いっぱいに借入して、きちんと返済し続けていると、いずれ増額案内が届いて40万円に増額できる可能性があります。

 

増額の審査

増額の審査は、基本的に新規の契約と同じような審査をします。その人の信用情報を確認し、個人情報を元にスコアリングシステムによって審査します。

 

信用情報は非常に重視されており、契約のときから増額の申し込みを行うまでの間に他社で返済トラブルを発生させていないか、他社の債務はどの程度なのかなどをチェックします。

 

スコアリングでは勤務先、年収、勤続年数などの情報を数値化して、その合計点で判定します。

 

また、増額の申請でも在籍確認が実施されることがあります。業者によっては実施しないケースもありますが、基本的には必ず在籍確認が行われると考えたほうがいいでしょう。注意したいのは、契約時から増額申請をするまでに転職したかどうかです。

 

もし、転職しているなら、勤務先が変わったことを申請しているかを確認しましょう。もし変更届を出していないのであれば、増額申請の前に必ず届け出しましょう。在籍確認で自分が辞めた会社に担当者が連絡したら、「働いていない人」として認知されてしまうリスクがあります。

 

契約時から勤務先が変わっていないなどと申告すると虚偽申告として扱われます。

 

増額審査に通過するポイント

増額審査で重要なのは、それまでの利用実績が良好である点です。契約してから一度も返済に遅れがないという程度が必要で、1回でも返済に遅れてしまったことがあるケースでは数年待ったほうが良いでしょう。

 

他社での借入やクレジットカードの返済履歴も過去24ヶ月分を照会されます。ここで何らかの遅れやトラブルがあった場合には、増額に慎重な姿勢を取られてしまいます。

 

他社の借入が増えていないことも条件のひとつです。他社で借入していても、それを確実に返済しているというのが良いでしょう。他社での借入は減る一方で、自社の借入額だけ増えているというのは、審査担当者にとっては高評価です。

 

自分の会社を積極的に利用してくれている優良なお客さんと認知されます。また、複数の借入が少額ずつある人よりも、1つの業者での借入が多い人のほうが審査では有利です。もし、2社から借入していて、1社から借りたお金でもう1つを完済できる状態なら、1つにまとめておいたほうが良いでしょう。

 

個人属性においても、悪化していないことが大事です。契約時からある程度の年数が経っている場合には、年収や勤続年数が伸びていると判断できるので業者も限度額の増額に踏み切れます。

 

逆に、転職などによって収入が下がっていたり、雇用形態が悪化しているときには増額申請はむしろ止めておいたほうが良いでしょう。悪く出ると、増額どころか減額されてしまうリスクがあります。

 

増額は10万円程度が標準

一部の例外的なケースを除き、増額されるのは10万円程度です。30万円の限度額が50万円となることもありますが、通常は10万円単位で増額されていくと考えましょう。

 

消費者金融は無担保・無保証人の融資であるため、リスクはなるべく回避する方向で考えます。

 

公務員や大手企業の正社員であれば収入の安定性や雇用の安定度を考慮して大きく増額される可能性もあります。一方で、派遣社員やパート、アルバイトの人は収入・雇用の安定性が低いとみなされるため、増額は控えめな額となる傾向があります。

 

多くても5万円程度と考えましょう。

 

他社からの借入が多い場合も同様で、増額されたとしても、1万円から5万円程度でしょう。そのため、一気に大きく増額しようとしないほうが無難です。増額申請を出すときに「5万円から10万円」くらいを希望しておくと審査で有利に働きます。

 

まとめ

消費者金融のユーザーは基本的に日常的な小口融資が中心です。そのため、利用限度額は50万円程度に当初は設定されます。その後の利用実績によって増額することが可能です。

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