消費者金融の取り立て今と闇金の取り立ては昔はどう違う?
消費者金融で借りたお金を返さないと、怖い人たちが取り立てにやってくる。未だにそのように考えている人も少なくありません。
というのもアンケート調査において、「消費者金融からお金を借りたくない」と考えている人が圧倒的に多いからです。しかし消費者金融では、厳しい取り立てはなく、身近で気軽に安心して借りられる金融サービスになりました。
確かに昔は厳しい取り立てでした。昔と今との取り立ての違いを比較してみて、今後借入をする材料にして頂きたいと思います。
消費者金融の取り立て昔はこうだった
- 暴力や乱暴な言葉
- 夜間や早朝など不適切な時間
- しつこい電話や張り紙
- 勤務先まで押しかける
- 家族にまで取り立てる
実際、昔の消費者金融ではこのような取り立てが日常的にありました。そのようなイメージから未だに消費者金融では借金をしたくないと考えている人が多いのです。
昔の取り立て方法について詳しく見ていきたいと思います。
暴力や乱暴な言葉
昔の消費者金融はお金を返さない人がいると、とりあえず人の嫌がることを行うことによって、相手の心を折ってしまい返済を迫るという手段をとっていました。
特に借入時点での対応では丁寧に行うものの、一旦返さないとなると暴力や暴言などによって厳しい取り立てを行っていました。
人は誰でも暴力は嫌ですし、乱暴な言葉を投げかけられることも嫌なはずです。しかも近所に聞こえるようにわざと大声を出すようなこともあります。 一人の人に対して複数で自宅に押しかけて、恫喝するということも珍しくありませんでした。
もちろん現在では貸金業法において、このような過剰な取り立ては禁止されています。
夜間や早朝など不適切な時間
一般的に夜間や早朝の訪問は避けることがマナーでしょう。睡眠を妨げることになりますし、近所迷惑にもなります。しかし昔の消費者金融の取り立てでは、夜間や早朝においても平気に取り立てに訪問していました。
しかも訪問されて居留守を使うような場合には、扉をドンドン叩いて「ごめんください」「お金を返してください」と大声で叫んだり、ドアノブに手をかけてガチャガチャしたり、チャイムを連続で鳴らしたりします。
お金を借入している人からすれば、このようなことをされてしまうと恐怖を感じうことでしょう。現在の貸金業法には、午後9時から午前8時までの間の訪問はできないことになっています。
しつこい電話や張り紙
お金をなかなか返さない人には、取り立てにおいてもとことん嫌がることをしていきます。特に督促の電話においては、絶え間なく何度も連絡をします。電話を取らないとしても、ひっきりなしに電話が鳴っているような状態です。
また留守番電話機能が付いている場合、その留守電にもひっきりなしに「金返せ」という言葉が録音されています。
また訪問して居留守をされてしまうような場合においては、玄関に「金返す」という張り紙をして帰ります。しかも一枚や二枚の張り紙ではなく、扉にぎっしりと張り紙がしてある状態にします。近所の人からも一目見てわかるような状態なのです。
もちろんこのような行為においても貸金業法では禁止されています。
勤務先まで押しかける
昔の消費者金融では借金の返済が滞ってしまうと、自宅や電話だけの督促ではとどまりません。借入している人の勤務先にまで押しかけていくことになります。
現在の消費者金融では取り立てで勤務先に連絡することはありませんが、連絡をする特別な事情があった場合においても、個人名でわからないように連絡をするようになっています。
しかし当時の消費者金融では、消費者金融の名前はもちろんのこと、「本人が借金を返してくれない」ということまで告げてきます。つまり借金をしているという事実だけではなく、返済できずにいるということを上司や同僚にまで知られてしまうことになるのです。
このような取り立てによって会社を辞めることになった人も少なくはないはずです。
家族にまで取り立てる
借金を家族が返さなければならないと考えている人は多いかもしれませんが、借金自体は本人のもので家族のものではありませんから返済の義務はありません。しかし家族だからほっとけないと考える人は多くいるはずです。
昔の消費者金融においては、その心情を悪用し、家族に取り立てを行うということまでしていました。
仮に消費者金融の借金から逃げ回っていたとしても、家族が人質にとられているような状況になってしまい、観念して返済をするという人もいるのです。
このような場合のために、以前では借入の申し込みをする際に、家族や親戚などの連絡先や職場も記入させられたということがあります。
消費者金融の取り立て今はこうなっている
- 本人の携帯電話への連絡が原則
- 郵便での督促は封書になっている
- 最終的には差し押さえされることもある
- 服装や身だしなみの規定あり
- 電話連絡の時間規定がかなり細かい
冒頭からの話によって、「絶対に消費者金融でお金を借りることはやめよう」と考える人がいるかもしれませんが、現在ではまったく違います。かなりクリーンなイメージに変わりました。
五つの項目に分けてみましたが、順番に詳しくお伝えしていきましょう。
現在、貸金業法においては第三者に借金の事実を知らせてはいけないことになっています。つまり借金が滞っているとはいえ、人に知られてしまうように督促をしてはいけないのです。
そのため電話連絡においては、基本的には本人の携帯電話に一番最初に連絡が入るようになっています。
この場合の第三者とは家族に対しても当てはまるものになりますから、基本的に自宅へ電話することも現在の消費者金融はあまりしない行為です。
もしも連絡をしてくるような場合においても、消費者金融名を名乗ることはなく個人名で連絡をしてきます。
職場に対して督促の連絡が入るということは、よほどのことがない限りはありえません。消費者金融から職場に連絡があるのは、借入申込の際の在籍確認だけだと考えて良いでしょう。
借金の督促は第三者に知られないようにしなければなりませんので、郵便での督促においてもこの点は考慮されているといえます。
郵便での督促は封書になっており、会社名などが記載されることはありませんから基本的に家族にもわからないようになっています。
ただし郵便で督促が来る場合、封書ではありますが赤文字で『親展』と記されていますので、勘の良い家族であればすぐにわかってしまいます。消費者金融としては家族にバレないようには配慮していますので、この督促については何の問題もないことです。
郵便で督促をされたくないのであれば、すぐに返済をするか電話連絡をして返済計画について相談をするべきです。
現在の消費者金融は基本的に厳しい取り立ては行いませんので、かなり長期的に返済を滞ったとしても暴力を受けたり暴言を吐かれたりといった厳しい取り立てを受けることはありません。
とはいえ消費者金融もお金が利益を生むことになるものですから、どうしても返済はしてほしいと考えます。
督促をしてある程度の期間が経過した後には、裁判を起こすこともあります。裁判によって借金が認定されれば、差し押さえすることができるようになるのです。つまり自宅にあるお金に代わる品物について、差し押さえされてしまう可能性がありますから注意が必要です。
昔の消費者金融においては、訪問して取り立てしてくる人の服装や身だしなみを見ると、見るからに威圧的な服装や身だしなみをしていました。
現在の消費者金融においてはいきなり訪問して取り立てをしてくるようなことはありませんが、特別な事情で訪問するような場合においても服装や身だしなみの規定がある金融会社がほとんどです。
おそらくは一般の人でも着用している紺やグレーのスーツの場合がほとんどです。黒色や派手な色の場合には威圧感を感じるために、自主的な規定によって避けています。
もちろん髪型も一般の人同様にしていて、パンチパーマのようなことは絶対にありません。
貸金業法においては、朝の8時から夜の9時までは電話連絡していいことになっています。 しかし消費者金融の自主規程においては、夜は7時ぐらいまでで一日多くても3回程度までとなっています。
しかも家族が迷惑を被るような、食事時間などは避けて連絡してきます。さらに夜の仕事をしている人の場合であれば、午前中の連絡は避けるなどの配慮も見られます。
一般の人でも友人や知人に連絡する際に、「この時間に連絡をしたら迷惑になるだろう」と考える時間がありますがそれが現在の消費者金融に当てはまると考えていいでしょう。
ヤミ金の取り立ては今も厳しい?
- 精神的に嫌がることを熟知している
- 時間外の訪問やしつこい電話連絡は当たり前
- 厳しい取り立ては弁護士や警察に相談を
この記事を読んでいる人の中には、ヤミ金から借金している人もいるかもしれません。すでに厳しい取り立てを受けている人もいるかもしれませんが、それは全て違法です。
そもそも返せるような借金ではありませんから、厳しい取り立てで悩んでいるのであれば必ず弁護士は警察に相談するようにしましょう。
精神的に嫌がることを熟知している
ヤミ金の取り立ては、昔の消費者金融がしていた取り立てを、そのまましてくるといっても過言ではありません。
基本的には借入している人が嫌がることをやってきます。電話連絡にしても訪問するにしても、嫌だと感じるようなことをわざとやってくるのです。
つまり精神的に追い込んでしまって借金を返済させることを考えていますし、精神的に追い込むことによって弁護士や警察に相談しようという気持ちに至らないようにしているのです。
時間外の訪問やしつこい電話連絡は当たり前
冒頭から述べている通り、夜間や早朝の訪問や電話連絡は、貸金業法違反となっています。しかし決められている時間外に「わざと」電話連絡や訪問をしてきます。これは誰しも嫌な行為と感じるからです。
当然ながら夜間に訪問し、居留守を使うような状況であれば、容赦なくどんどんとドアを叩き、大声で怒鳴ります。自宅だけではなく勤務先にまで訪問してくるようにまでなるのです。しかも本人がいなくても本人が帰ってくるまで居座ろうとします。
また時間に関係なく電話連絡をし、勤務先にまで電話してくるようになります。
このようなことがたびたび起きてしまうと、心が折れてしまって観念してしまうことになるでしょう。そのためヤミ金の取り立てで悩んでいるのであれば、心が折れる前に弁護士や警察に相談しなければなりません。
厳しい取り立ては弁護士や警察に相談を
時間外や厳しい取り立ては貸金業法違反になりますから、警察に相談すれば必ず動いてくれます。また借金がどうしても返済できないという状況に陥った場合であれば、弁護士に相談すれば債務整理などの手続きを始めてくれます。
このような手続きに入った場合、弁護士からヤミ金業者に連絡が行きますから、ヤミ金業者は今後取り立てができないことになります。さらに債務整理を行うと、借金全てがなくなったり、利息が軽減されて返済がスムーズに出来るようになります。
今後のリスクもありませんから、このような法的な処理を行うことが一番いいでしょう。
まとめ
消費者金融の取り立てを今と昔で比べると次のような違いがあります。
- 暴力や乱暴な言葉
- 夜間や早朝など不適切な時間
- しつこい電話や張り紙
- 勤務先まで押しかける
- 家族にまで取り立てる
- 本人の携帯電話への連絡が原則
- 郵便での督促は封書になっている
- 最終的には差し押さえされることも
- 服装や身だしなみの規定あり
- ・話連絡の時間規定がかなり細かい
厳しい取り立ては行われていませんから、安心して借入することはできます。ただしヤミ金で借金しているのであれば、昔の消費者金融と同様の取り立てが今でも行われています。
困っているのであれば今すぐ弁護士や警察に相談するようにしてください。
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