闇金からの借金は債務整理できる?債務整理する3つのメリットとデメリットとは

債務整理と闇金!ヤクザからお金を借りていませんか?

 

闇金からの借金でお困りではないですか。

 

消費者金融やカードローンの申込みしても、審査に通らないという時、インターネットや週刊誌などの宣伝で「審査なしで融資が可能」「絶対に断りません」などと書かれている広告を見て、申込をしてみようと思う人がいます。

 

何処の審査も通らないと断念していた人達にとっては、正に希望の光のように思えますが、そんな夢のような広告を出している業者と言うのは、まず「闇金」と思って間違いありません。

 

「闇金」に一度手を出してしまうと、弁護士や警察を頼らなければその被害から逃れる事が出来ないので、絶対に手を出してはならないのです!

 

借入先がなく「闇金」に手を出したのであれば、法的な手続きをとらなければ永遠に借金を払い続ける羽目になってしまいます。

 

法的処置をとると、一定期間はキャッシングが出来なくなるというデメリットはありますが、場合によっては借金自体がなくなったり、払い過ぎたお金が返ってきたり、借入残高を減らしたりすることが可能なのです。

 

ここでは債務整理による借金の整理方法について詳しくお伝えします。

 

闇金からの借金は債務整理できる?

債務整理とは、借金を減額したり、支払いを延期する事よって、借金のある生活から解放されるための手続のことで、債務整理には

  1. 「過払い金請求」
  2. 「任意整理」
  3. 「民事再生」
  4. 「自己破産」

 

という4つの手続があります。 どのようなものなのかお伝えしましょう。

 

闇金からの救済措置は債務整理?

債務整理は自分で行うことも可能なのですが、闇金業者が借金の整理をしたいといっても応じてくれるはずはありません。むしろさらに借金をさせて逃れられないようにしてしまいます。

 

法的に借金トラブルを解決するには弁護士に任せておきましょう。それが一番スムーズに対処できます。

 

また、弁護士に依頼すればヤミ金融(ヤミ金)とは知らずにお金を借りてしまった場合でも対応してもらえるので、それ以後は「闇金」の取り立てなども止まります。

 

債務整理のメリットは少しでも早く借金の苦しみから抜け出し、将来に向けて新しいスタートが切れます。

 

債務整理には4つの方法がありますが、どれを選んでも良いという訳ではありません。

 

どの方法が一番良いかは、弁護士などに相談する事が重要で、自分だけでなんとかしようとするのはおすすめ出来ません

 

たとえば「自分には自己破産しかない」と思っていても、弁護士に相談したら「自己破産しなくても、任意整理で借金は大幅に減らせる」と言う場合もあります。

 

いきなり弁護士へ相談するのも気が引けるという場合は、法テラスの無料相談から始めるのもひとつの方法です。

 

闇金からの借金は債務整理することは難しい?

そもそも借入先が「闇金」で違法に営業を行っている相手ですから、簡単に済む問題ではなりません。そのため「債務整理は自分でもできる」などという情報を見て、自分自身で取り組んでみるなどと思わないことです。

 

中途半端に債務整理の交渉をしようものなら、メリットどころかデメリットしかありません。

 

闇金は法律をそもそも守っていないのですから、法とか道徳といったことを持ち出してもまったく解決できません。むしろそこから嫌がらせが始まる可能性があります。

 

闇金は人の嫌がることを熟知しています。そのため家族や職場などにも影響が出る可能性があるのです。必ず弁護士など法律の専門家に任すようにしましょう。

 

闇金業者からの借金は返済の必要がない?

そもそも闇金業者は違法に営業しているんですから、法律的にいうと「不法原因給付」と呼ばれるものにあたります。

 

そのため借金の契約においても不法なものになりますから、その契約自体が無効になり、借金を返済する必要はないのです。ただしだからといって「じゃあ、もう返済しません」といったところで済む話ではありません。

 

闇金からすれば法律に反していることなど分かりきっていることですから、それでも執拗な取立てを行ってくるに違いありません。むしろ借金している本人から「返済しない」なんていってしまえば、逆上してなにをしでかすか分かりません。

 

そのため弁護士に相談して、弁護士から債務整理の通知を闇金側にしてもらい、粘り強く交渉してもらうことがいいでしょう。

 

債務整理の中でおすすめなのが任意整理

任意整理は、民事再生などのデメリットを避けながら、利息の引き直し計算や金利のカットなどにより、そのまま返済を続ける場合に比べて実際に返済する金額を減額できる可能性が高くなる方法です。

 

債務整理の中でもおすすめな方法といえます。特に闇金側としても借金を何とか返済してもらいたいですから、最終的には利息を引きなおしてでも回収する案を呑まざるを得なくなります。

 

「任意整理」は、契約を開始した時期までさかのぼり、利息制限法で決められた上限金利(15~20%)に金利を引き下げて再計算する事で、金利の引き直し計算とも言われます。

 

弁護士に依頼すると、グレーゾーン金利で支払い続けた場合は、それまでの借金を減額した上で、金利をカットしたり、元本のみを3年程度の分割返済にしたりする内容の和解を貸金業者と結びます。

 

任意整理以後は、この和解内容に従って返済を続けることで、借金を整理する手続きです。

 

闇金の借金を債務整理する3つのメリットとデメリット

債務整理全般のメリットは

  1. 借金そのものがなくなることも
  2. 弁護士に依頼した時点で督促がストップする
  3. 特定業者を選んで整理できる

デメリットといえるのが

  1. 新規の借入やクレジットカードの発行が出来ない
  2. 必ずしも元金が減るとは限らない
  3. 金融業者が示談に応じない場合もある

 

どのようなものなのか詳しくお伝えしましょう。

 

闇金の借金を債務整理するメリット

借金そのものがなくなることも

闇金はそもそも違法行為ですから、弁護士に相談した時点で支払いをストップするようにいわれることがあります。闇金は弁護士が介入しても、しつこく取り立てに来ることがあるからです。

 

しかし多くの闇金業者は弁護士が介入したことによって、取立行為をやめてしまいます。弁護士を敵に回すと、刑事告発されたり、口座凍結されたり、闇金にとっても不利益なことしかないからです。

 

闇金との交渉の末に利息の引きなおしになったとしても、借りた金額とすでに支払った金額を計算して、すでに法定金利内で返済が終わっているのであれば、その時点で闇金の借金がなくなってしまうことも少なくありません。

 

弁護士に依頼した時点で督促がストップする

闇金を利用して悩まされることは、借金自体がなくならないということがもちろんありますが、取り立てや嫌がらせがひどく、それが大きなストレスになっているということがほとんどです。

 

闇金自体は違法営業ですから、弁護士が介入後には一切取立て行為を行うことができなくなります。もしも取立行為を行ったのであれば、貸金業違反となるのです。

 

弁護士に依頼をすると闇金に対して債務整理の受任通知を送ることになります。携帯電話だけで営業しているような闇金業者には直接連絡して介入していることを伝えます。

 

それでもしつこく取立に来る闇金業者もあるのですが、多くの闇金業者は弁護士を敵に回すデメリットを考え、取立をやめるのです。

 

特定業者を選んで整理できる

全ての業者を対象に債務整理してしまった場合、保証人に迷惑をかけてしまうなどのデメリットを考えてしまうかもしれません。

 

しかし『任意整理』を行う場合であれば、住宅ローンやマイカーローン、保証人をお願いした借金などについてはその対象から外すことができます。

 

そのため闇金業者だけを選んで整理することが可能なのです。

 

保証人までこの問題に巻き込んでしまうことに悩んでいるのであれば、弁護士に相談して任意整理にしてもらうといいでしょう。

 

闇金の借金を債務整理するデメリット

新規の借入やクレジットカードの発行が出来ない

債務整理をしたという情報は、必ず信用情報機関に登録されますので、いわゆる『ブラック』の状態になってしまいます。

 

そのため債務整理をした段階で、銀行や消費者金融のカードローン審査、クレジットカードの発行などできなくなってしまいます。

 

このタイミングで「ブラックの方に融資します」といった連絡が入るようになりますが、全て闇金ですので絶対に借りてはいけません。

 

また既に所有しているクレジットカードについては、次の更新まで使うことは可能ですが、債務整理している状況ですからおすすめすることはできません。

 

必ずしも元金が減るとは限らない

弁護士が行う任意整理は、闇金業者との交渉になりますから、どこまで元金をどこまで減額できるかについては何ともいえません。

 

闇金業者から借入をしている場合、かなりの金利を支払っていますから、金利の引き直しをしてかなり減額ができる可能性はあります。しかし最終的には元金が減らない可能性も残されています。

 

ただし元金が減らないことには自己破産をしなければならない状況であるならば、闇金業者も元金の減額に応じてくれる可能性があります。

 

債務整理に慣れている弁護士であれば、その辺りの交渉にも長けていますのでお任せしておくと良いでしょう。

 

金融業者が示談に応じない場合もある

そもそも闇金業者は違法で営業している業者ですから、弁護士が介入しているとしても素直に応じてくれることはありません。弁護士が介入することも視野に入っているからです。

 

弁護士が提示する示談内容は、当然ながら法定金利内のものになりますから、闇金業者にとっては何の旨みもありません。

 

そのため中にはとことん示談に応じないという姿勢の闇金業者も珍しくないのです。

 

闇金とは?取り立てはヤクザ並み

「闇金」の定義は「貸金業の登録を行わずに、業としてお金を貸している業者」をいいます。

 

貸金業を行う場合は、国(財務局)や都道府県に貸金業としての登録をしなければなりません。これに登録せずにお金を貸す商売をしている業者のことを、まとめて『闇金』と呼んでいます。

 

闇金というと、「ヤクザが経営している金貸し」とか「闇の世界の銀行」などというイメージがありますが、登録をしていない業者が貸金業を行えば「闇金」になります。いわゆる090金融です。

 

「登録していないだけならそんなに怖くないのでは?」と思うかもしれませんが、「登録をしていない」すなわち「法的な縛りを受けない」という事になり、法律を無視した高利での貸付をしたり、会社や自宅へ取り立てに来たり、以日に何度も電話を掛けてきたり、やくざまがいの取り立てをしてきます。

 

闇金借入の手口

闇金といえば、暴利な金利で貸し付ける金融業者というイメージがありますが、最近はもっと様々な手口を使った業者が増えてきています。

 

高利貸

闇金の特徴である高利での貸し出しは、以前からよく知られている手口で、10日1割とか10日3割と言うような高利で貸付けてきます。

 

090金融

貸金業を行うには固定電話の登録が必須ですが、連絡先が携帯電話の番号しかない業者の事です。事務所や店舗を持っていない闇金も多いため、シッポを掴みにくいという難点もあります。

 

押し貸し

勝手に銀行口座などへお金を振込み、後から返済と利息分を要求してきます。完全な犯罪業者なので、支払いの義務などはありません。

 

年金担保金融

高齢化が進むにつれて増えてきた融資方法で、将来受け取る年金を担保としてお金を貸します。現在、年金を担保に融資ができるのは銀行などを窓口にした公的機関のみです。それ以外は闇金と考えて良いでしょう。

 

年金担保金融は、年金の入金のある通帳を抑えられるので、業者にとっては確実なカモとして狙われやすくなってしまいます。中には元金の返済を受付けず、一生通帳を取り上げたままにする業者もいるようです。

 

その他パチンコ金融やカラ貸し、最近ではソフト金融と言うのが広がっているようです。

 

ソフト闇金

ソフト闇金の特徴はこれまでの「闇金」と違い、厳しい取り立てや脅迫めいた請求はないことから、利用者も安心してしまいがちですが、実態としては違法な金利で貸し付けている闇金には変わりありません。

 

闇金からの嫌がらせ

「闇金」は貸付を行う時は丁重な対応をしてくれますが、いざ返済が滞るとその態度は一変します。昔からある嫌がらせ行為に電話攻撃があります。

 

電話攻撃とはその名の通り電話での嫌がらせをする事で、1日に1回、2回の催促をするのではなく数十回以上の電話攻撃をしてきます。朝から晩まで、さらに夜中まで、まさに1日中「闇金」からの嫌がらせ電話に悩まされます。

 

しかたなく電話にでると、すさまじい恫喝が始まり、その後もれっきとした脅迫ととれる言動で債務者を追い込んでいきます。債務者が怖くなって電話に出なくても電話はなり続け、呼び出し音が途絶える事はありません。

老人や専業主婦は日中も家にいるので、電話の呼び出し音が鳴るたびに震え上がっています。まさに精神的に追い込んで来るので、電話の回線を切断しようと思っても、家族や知人からかかってくる事を考えると回線の切断をする事が出来ません。毎日毎日、闇金からの電話攻撃に悩まされてしまいます。

 

最近はほとんどの方が携帯電話をもっています。携帯やスマホの電話番号を教えてしまうと職場にいようが、どこかに外出中であろうが、家にいようが四六時中、嫌がらせ電話が鳴り響きます。

 

職場に連絡されることも

お金を借りる時は何の疑いもなく固定電話、や携帯の番号も契約書に記入します。携帯はとても便利なツールですがこれが仇となり、どこにいても闇金とつながっている状態になります。そして会社員が闇金からお金を借りるとさらに話がややこしくなります。職場まで電話がかかってくるようになります。

 

携帯への着信なら借りている本人しか電話にでないため、周りに知られることはありませんが、会社への電話は上司や同僚、部下に借金をしていることがばれてしまいます。さらにその借入先が悪徳の貸金業者と分かれば立場は丸つぶれで、まさに闇金はこれを狙っているといえます。

 

会社にそのまま在籍できればよいですが、会社のイメージが悪くなるという理由で居られなくなり、退職を迫られて依願退職するといった事態も珍しくはありません。

 

近所に聞こえるように大声で怒鳴り散らす

自宅まで押し掛けて来て債務者を恫喝する方法ですが、あえて近隣住民に大声で聞こえるようにどなり散らすという作戦も闇金の常套手段です。

 

債務者の近所の人たちにヤクザ口調で怒鳴り声を上げる事は借主の家族はもとより、周辺住民もさえ怖がらせてしまいます。これにより債務者が悪い連中と付き合っている、または悪質貸金業から借金をしていることを知らしめようとします。

 

これでご近所との亀裂を生じさせ、債務者の居場所をなくする事が目的と思われます。住居というのは生活基盤の基本です。そのためヤクザまがいの闇金業者が出入りしていると近所から白い目でみられてしまいます。当然肩身の狭い思いをすることになります。

 

闇金からの嫌がらせは弁護士しか解決することは不可能

このような事態になると、債務者だけで問題を解決する事は出来なくなります。問題解決には警察に介入してもらうか、弁護士に依頼するしか解決することは出来なくなります。

 

いくら困っていると言っても「闇金」に手を出す事は絶対に避けるべきで、謝金問題の解決に債務整理という方法があるので、こちらで解決する事をおすすめします。

 

まとめ

「どこでもよいから貸してもらえるところ」と思って闇金へ申込をしてしまう事は、「闇金」の思うつぼです。「闇金」はどんなことがあっても避けるべきです。

 

どうしてもお金に困っているのであれば、闇金に頼る前に中小消費者金融で借入先を探すのもひとつの方法です。

 

中小消費者金融の中には、大手で借りられなかった人や、金融ブラックといわれる人にも貸付をしている業者があります。借入先を大手だけに限定せず、中小消費者金融まで範囲を広げれば、きっと貸付をして貰える業者も見つかるはずです。

 

それでも、借入先が見つからない時は、「闇金」を頼るのではなく、債務整理を考える方が今以上のトラブルになる事はありません。


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