私立・公立高校の違いについて!メリット・デメリットで違いを比較
子供の学校を選ぶ時、私立にするか公立にするかとか、どこの学校へ行かせるかなど、子供の将来を考えると悩んでしまいます。学校といっても、保育園や幼稚園にも私立や公立がありますが、中学や高校を選ぶ時に悩む方も少なくありません。
しかし、「私立校はお金持ちが行くところ」とか「私立は利益を優先にして学生を集めている」というような誤解や偏見もあります。
そこで、実際は私立と公立では何が違うのか、高校を例にとってその違いを紹介します。
県立と公立・私立の違いを検証
県立と公立、私立の違いは何でしょう。
- 学費
- 教師
- 勉強の進め方
- 学費
と言った様々な点から考察していきます。進学を公立にしようか、私立にするか、迷われている人はご参考ください。
高校の私立と公立の学費の違い
私立と公立で大きく違うのは学費という事はよく知られている事ですが、実際どれくらい違うのか、文部科学省の「子どもの学習費」調査によると
学校教育費 | 学校外活動費 | 合計 | |
---|---|---|---|
私立高校 | 722,212円 | 244,604円 | 966,816円 |
公立高校 | 230,837円 | 155,602円 | 386,439円 |
となっており、私立高校と公立高校では約2.5倍の違いがあります。
学年別の学習費は
1年生 | 2年生 | 3年生 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
私立高校 | 1,161,743円 | 847,989円 | 876,989円 | 2,886,721円 |
公立高校 | 440,233円 | 392,661円 | 325,969円 | 1,158,863円 |
となっています。
ではなぜこれだけの開きがでるのでしょうか?
それは運営方法の違いにあります。公立高校は都道府県や市町村などで運営しているため、授業料や教師の給料など、国の補助金や市町村の税金で支払われています。
しかし、私立高校は個人が運営しているので、公立高校のように税金でまかなう事ができないので、授業料の一部を充当するという形になっています。
そして、私立である以上利益を出さなければなりません。そのために設備を整えたり、学校環境を少しでも良くし、多くの学生を集めるための費用も必要なので、必然的に高くなっています。
私立と公立の教師の違い
公立の先生は地方公務員で、採用は県単位になります。ですから、県内で異動する先生はいますが、大きな問題などを起こさなければ60歳の定年まで勤めることが出来ます。
中途退学者などが増えると、文部科学省から問題対応などの指導が入る時もあります。ですから、公立の教師は質を上げるための研修や講習が義務付けられています。
私立の先生の採用方法は、学校ごとに様々な基準がありそれに基づいて採用されます。私立は生徒の学費で運営するので、多くの生徒を集める必要があり、そのためにも学校の良い評価を得る事を期待されます。
たとえば、有名大学の受験に合格するための学力や、部活動の大会順位などの成果、就職実績が高くなるような事を教員に要求されます。私立高校は公立高校の「指導要領」のような縛りはないので、幅広い範囲で学んだり、専門分野を深く学べる私立高校もあります。
中学校での私立と公立の違いは?
校風や進路指導、学習指導も違ってくるでしょう。特に学習指導に関しては、1クラス30人前後の少人数体制で行う場合が多いようです。
少人数制にすることで、教師もひとりひとりに目が行き届きやすくなります。公立中学校との大きな違いのひとつです。ですから思春期の難しい年齢だからこそ、自由な校風の私立中学校を選択するのもありです。
しかし、一部の私立中学では中学校自体がブランド化されている場合もあり、偏った生徒と親が集まりやすいというマイナス面もあります。
その辺りは、いろんな個性豊かな生徒が集まる(親も含め)公立中学校も捨てたものではありません。反面、いろんな生徒がいますので、学年によっては荒れてしまうこともあります。
一概に私立が良いとか、公立はイマイチなどと、判断できるものでもないと思います。重要なのは、子供にとってどちらが向いているか、合っているかということ。
子供の性格や通いやすさなども考慮して、中学校を選ぶと失敗も少ないのではと思います。
私立高校と公立高校の偏差値の違い「勉強の内容や進め方」
私立高校と公立高校では、勉強の内容や進め方の速度に違いがあります。
公立の学校の場合は「同じ教育が受けられる」という考え方が基本になっているため、地域間の差はありますが、学習指導要領にのっとり、同じような難易度の学習を、同じような進度で行う場合がほとんどです。
一方私立高校は中高一貫教育を行っているところも多く、中学入学時から大学受験を見据えた授業展開となっているため、早い進度でより難しい内容をこなす学校が多いようです。
私立高校でよかった!設備の違い
公立高校と私立高校の違いに学校の設備があります。 公立高校は学費が安い分、必要最低限の設備しかありませんが、私立高校はそういう点で公立より恵まれています。
私立高校でよかった!と思う場面ですね。
たとえば、学食がついているとか室内プールがついている、弓道やゴルフ、アーチェリーなどの専門的分野の部活も用意されているところがあります。そのほか、人工芝のグラウンドがあったり、天体プラネタリウム設備や礼拝堂、トイレのウォシュレットなど公立にはない設備が充実しいてる私立高校もあります。
大学行くなら私立高校!?
私立高校の良さといえば、真っ先に校風が上げられるのではないでしょうか。公立のような横一列教育のギスギスさや窮屈さを、私立ではあまり感じないように思うのはわたしだけでしょうか。
以下で、私立高校のメリットやデメリットを見ていきます。
私立高校のメリット
私立高校の中には、有名大学の付属高校もあります。場合によってはエスカレーター式に簡易テストのみで大学に入学出来るというメリットがあるので、それを目的に私立高校へ行かせたいと思う親も少なくありません。
他にも公立高校は国の教育方針などによって、方針が変更になってしまうことがあります。私立高校は独自の教育理念が明確になっているので、校長や理事長が交代しない限り教育方針が変わる事はないので、一貫して特定の水準を保てるというメリットもあります。
さらに、公立高校では、その仕組から先生が一定期間ごとに変わっていきますが、私立高校では特別な事情がない限り、先生が頻繁にかわるということもありません。
その点も含めて、独自の教育方針が保てる要因のひとつです。
デメリットは
私立高校のデメリットは、両親の経済的な負担が大きく、公立高校よりも高額な入学金や寄付金が必要になる私立高校が多いです。
授業料については、子供手当ての支給で公立高校と同程度の授業料は補助されることになりますが、それでもまだ差額分の授業料が必要になります。
修学旅行も公立高校と比べて、より費用のかかる海外旅行などが組まれているケースが多く、それらも積立という形で金銭的な負担がかかってきます。
不景気の影響で保護者の収入が減ると、学費が捻出出来ずに退学を余儀なくされるケースもあります。
私立より公立が良いと言われる理由は?
私立の良さはわかるけれど、それでも公立が良いと言うご両親もいます。ここでは、公立ならではの観点から見ていきます。
公立高校のメリット・デメリット
公立高校と私立高校の大きな違いは、卒業までにかかる学費を含めた費用の違いです。一般的に、公立高校と私立高校では3年間に支払う費用の総額が2.5倍~3倍以上も違ってきます。
私立高校の費用は学校によって違うので一概には言えませんが、授業料の無償化によって私立高校の費用も負担が少なくなりますが、寄付金などの負担も多く、修学旅行で海外に行く学校も多く、その際の積立金なども多いでしょう。
このように多くの出費が伴うので、学費なども含めた費用面を見た場合、公立高校なら親の負担も少なくなるというメリットがあります。
公立の場合、様々な学力層に合わせた授業を行うため、「いい大学へ行きたい」という生徒や、「難しくてついていけない」という生徒は、塾に通わなければならないことがあります。
有名大学を目指している生徒は、進学塾へ通っている生徒も少なくありません。塾の費用を考えると、私立に行かせるのとほとんど変わらなかったという事があります。また、公立は教員の入れ替わりが多いため、私立と違って一貫した指導が難しいケースがあります。
例えば部活においても、せっかくいい先生が顧問や監督となり、チームが強くなったとしても、その教員が転勤したとたん弱くなったという事もあります。
まとめ
私立と公立には、それぞれにメリット・デメリットがあります。ただ、メリットとデメリットは表裏一体という事が多く、生徒によってはメリットと感じることも、違う生徒から見ればデメリットに感じる事もあります。
高校を選ぶ時は私立、公立で決めるのではなく、子どもの性格や、希望する学校の特徴、その学校のメリットやデメリットなど、総合的に見て判断する事が大切です。
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