アコムの借金が払えない、借金の整理は任意整理が良い理由

任意整理は、裁判所を通さずに債務者（借り手）と債権者（貸し手）の間で、借金の返済方法や減額の交渉をする手続きのことです。

債務者と債権者の間に司法書士や弁護士が入り、債務者と債権者が合意した条件で借金を返済していく方法で、任意整理には以下のメリットがあります。

1. 過払い金が生じている場合、過払い金を返してもらったり、元金の返済に充当したりすることが出来る
2. 原則として将来利息が免除される
3. 裁判所を通さないため、手続きが比較的簡易に行える

また任意整理には以下のようなデメリットもあります。

1. 借金は減額されるが、帳消しにはならない
2. 返済中に任意整理を行うと、信用方法機関の個人情報に事故情報として登録され、5年～10年は新たにクレジットカードやローンの契約ができません。

任意整理は、債務整理の中でもよく選ばれる手段ですが、借金を整理しても借金が残った場合は、合意した条件で返済を続けていく必要があります。

特定調停とは、裁判所が借り手と貸し手の間に入り、返済額の減額などの合意が成立するよう交渉する手続きのことで、裁判所を介した任意整理というイメージです。

特定調停は任意整理と同様、借金の負担が軽くなるというメリットがある一方、裁判所が間に入るため任意整理よりも手続きが煩雑になります。

過払い金がある場合は別途手続きが必要になるなど、デメリットが大きいため、特定調停を選択するケースはそれほど多くありません。

個人再生は、裁判所に申し立てをすることで、財産を手放さずに借金を減額し、その後3～5年かけて返済していく制度で、以下のようなメリットがあります。

1. 借金が最大5分の1程度まで大幅に減額されます。
2. 財産を手放さずに手続きできる場合もある。

一方、デメリットとなるのは。

1. 借金が帳消しになるわけではないので、残りの借金は返済を続ける必要があります。
2. 任意整理とおなじく、信用情報機関の個人情報に事故情報として記載され、5～10年は新たにクレジットカードやローンの契約ができない
3. 任意整理よりも減額が大きくなる場合もあり、財産を残せる事もあるので、場合によっては、個人再生を選択する人もいます。

自己破産は、裁判所に破産の申し立てをして、免責許可をもらい、借金を帳消しにする手続きです。

自己破産で免責となれば借金はゼロになりますが、デメリットもあります。

1. 自由財産（処分しなくてもよい財産）以外は手放す必要がある。
2. 一定の期間、士業（弁護士、司法書士、不動産鑑定士など士が付く業務）に就くことができない
3. 信用情報機関の個人信用情報に自己破産情報が記録されるので登録され、ブラック状態になるため、10年は新たにクレジットカードやローンの契約ができなくなります。

また、借金をゼロにするために、裁判所に免責許可をもらう必要がありますが、借金の原因がギャンブルや浪費などが原因である場合や財産を隠して申告した場合など、免責が認められない場合もあります。